ソフトバンクが6連敗　CSに向けた準備？それとも…

圧倒的な強さで9月17日にリーグ優勝を決めたソフトバンク。シーズン90勝以上は固いと思われていたが、ここへ来て6連敗。優勝後は14試合戦っているが、4勝10敗と大きく負け越している。

　一方で早くにリーグ優勝を決めたことで、投手陣に関してはCSに向けて戦力を見極めている可能性もある。先発陣でいえば、優勝を決めてから二軍で好投を続けていた千賀滉大、帆足和幸、東浜巨、故障から復帰したウルフなどを試した。開幕から先発ローテーションを守ってきた中田賢一に対しては9月19日のロッテ戦に登板した後、登板間隔を空けて9月30日の楽天戦に先発させるなどの配慮もある。

　リリーフ陣も二保旭、飯田優也などの登板数が増え、勝ちパターンの森唯斗、五十嵐亮太、サファテは負けが込んでいることも関係しているのか登板数が減少している。6連敗は痛いが、CSに向けて主力を上手く休ませ、色々な投手を試すことができているといえそうだ。

　野手陣はとういうと、投手陣とは違い主力選手たちを休まずスタメン出場させている。ただ、3番を打つ柳田悠岐は9月26日のロッテ戦で死球を受けたこともあり大事を取って、ベンチスタートが続く。柳田が先発出場していないことが響いているのか、打線があまり機能していない印象だ。3日のロッテ戦では今季最少の2安打で零封負け。投手陣に比べると、打線の状態が少し気になるところ。シーズンが終了すれば、クライマックス・シリーズまで少し時間が空く。残り2試合のうちに、少しでも良い状態に戻したい。

　リーグ優勝してから約2週間。現在、工藤監督就任後、最も長い6連敗を喫している。連敗を止めて良い形で、クライマックスシリーズファイナルステージに向かえたいところだ。