【コラム】 7年目に突入! ミュージカル『テニスの王子様』は、なぜ中毒性が高いのか。

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2010年01月10日 08:53  よりミク

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 2010年でなんと7年目に突入した、ミュージカル『テニスの王子様』。現在、その最新作となる「The Final Match 立海 Second feat. The Rivals」が上演中です。(2009年12月17日〜2010年3月14日)。7年の総決算ともいえる今回は、長きにわたって描かれてきた全国大会に、ついに終止符が打たれます。果たして優勝旗は誰の手に―――?  ミュージカル『テニスの王子様』、通称テニミュの原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた許斐 剛の人気漫画です。主人公・越前リョーマが所属する青春学園中等部テニス部と、ライバル校との対戦を描く「スポ根」もの。現在、ステージを高校日本代表合宿に移した「新テニスの王子様」が「ジャンプSQ.」(集英社)で連載中です。  「テニミュ破産」なる言葉が生まれるほど、中毒性の高いことで知られているテニミュ。しかし、2003年4月の初演からしばらくは、空席が目立ったと言います。2003年は画期的なファンイベント「青春学園庭球祭’03」が開かれるなど、テニプリ人気が急上昇していた時期。テニプリという看板を背負っていても、「3次元化」はなかなか受け入れられなかったようです。それが今や、累計動員数90万人を越える大ヒット舞台へと成長を遂げています。一体なぜ、ここまでの支持を集めることができたのでしょうか。 ●なぜ人気? 心を掴んで離さないミュージカル『テニスの王子様』の特徴  漫画やアニメが原作のミュージカルといえば、約12年も続いた「セーラームーン」(セラミュ)や、SMAPが出演していた「聖闘士星矢」などが有名です。ここ数年は、「黒執事」「BLEACH」「最遊記」「落第忍者乱太郎(忍たま乱太郎)」など、人気漫画のミュージカル化が相次いでいますが、テニミュやセラミュのように7年、12年と、長期に渡って「連載」される舞台は異例。  テニミュの特徴としては、新人やあまり知られていないタレントを起用していることや、キャスト一人一人が個性的であること、キャストが「卒業」すること、インパクトの強い楽曲が多いこと、原作・ミュージカルファンそれぞれが楽しめる小ネタが仕掛けられていること、などなど。中でも、ミュージカル経験のないキャストが成長してゆく姿を見守ることは、テニミュの醍醐味の一つです(※舞台経験者も出演しています)。練習を積み重ね、舞台で精一杯の成果を見せるその姿は感動的。その成長を漏らすことなく見たいと、同公演に何度も足を運ぶファンも少なくないと言います。  またテニミュは、キャスト選びと、キャストの「素顔」の見せ方が秀逸です。個性的なキャラクターを演じるキャストたちは、役柄どおりそれぞれが個性的。そんな彼らの人となりを知れば舞台観覧の楽しさが増し、さらにハマって行くという、“たまらん”スパイラルが生まれるわけです。
ハマり役! 越前リョーマを演じる高橋龍輝。
ハマり役! 越前リョーマを演じる高橋龍輝。
●魔王……もとい、神の子・幸村精市が越前リョーマを翻弄!  現在公開中の舞台は、青春学園中等部(青学)と立海大附属中学校(立海)が戦う、全国大会決勝戦の「後半」。2009年夏から秋にかけて上演された「The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺」の続編です。「後半」では、主人公・越前リョーマ(高橋龍輝)と、立海の部長・幸村精市(増田俊樹)の試合が丁寧に描かれます。これを制した方が全国大会優勝という、緊迫の一戦。ところがリョーマは、試合を前に記憶をなくしてしまいます。テニスすら忘れてしまったリョーマを、青学の仲間が、そして、これまで熱い試合を繰り広げてきた他校のライバルたちが「サポート」。リョーマの記憶は戻るのか、試合には勝つことができるのか。ぜひその目で確かめてみて下さい。
越前リョーマをサポートする青春学園テニス部のメンバー。
越前リョーマと青春学園テニス部のメンバー。
後半には、青学、立海、ライバル校そろってのシーンも。
後半には、青学、立海、ライバル校そろってのシーンも。
●歴代テニミュ。あなたはどのキャストが好き?  これまで100人超ものキャストが出演してきたテニミュ。映画にドラマに活躍中、2009年は紅白歌合戦のゲスト審査員にも選ばれた城田 優や、「仮面ライダーW」の主演に抜擢された桐山 漣、ミュージシャンとしても活躍中、2008年には日本武道館公演を成功させた加藤和樹、通好みの映画に多数出演している斎藤 工、声優としても人気を集める宮野真守やKENNなど、多数のスターを生み出してきました。そこで、舞台を観に行ったことのある人、DVDで観たことがある人に、どの世代・どのキャストが印象に残っているかを聞いてみました、 ・青春学園(青学)は初代が好きです。歌や演技に安定感がありました。いきなり出てくるアドリブも傑作ぞろい。歌詞がベタなところもテニプリっぽくて好きです。 ・初代1年トリオ(青学1年の3人組のこと)は神。歌も踊りもレベルが違った。 ・青学は2代目しか考えられません。手塚国光役はしろたん(城田 優)しか考えられないし、相葉弘樹くんは不二周助まんま。あらやん(荒木宏文)も乾 貞治の不気味さが乗り移った感じで、背格好は違ったけど全然アリでした。 ・青学4代目はイケメンぞろい。青学3代目では、桜田 通くんの越前リョーマ役と、瀬戸康史くんの菊丸英二役が超かわいかった! ・ファンの間では「カトベ」と呼ばれるほど、完璧な跡部景吾役(氷帝学園)を演じた加藤和樹。歌唱力も色気もすごい。 ・六角や立海、四天宝寺など、他校(ライバル校)がいい味出してます! 特に六角は仲が良さそうだし、ルックスも原作に近いので気に入ってます。  あなたの“たまらん”テニミュキャストは?(水流/mixiニューススタッフ) ■関連サイト: ミュージカル・テニスの王子様:http://www.tennimu.com/
■その他のよりミク記事: ・2009年をおさらい! アニメ・ゲーム関連の「10大ニュース」+α ・どこからどこまで? アニソンの定義 ・テニプリ破産? 今だからこそ語りたい「テニスの王子様」 【よりミクとは?】ちょっと気になるあの話題、巷でウワサのあの商品をニューススタッフが調査し、コラムにしてお届けします。「より道」感覚で、ニュースとはひと味違うコンテンツをお楽しみください。

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