「たまねぎ」は、体にとてもいい。世界の歴史を見ても、それは証明されている。
「栄養価が高く、神秘的な薬効を秘めた野菜」として、5千年以上前の古代エジプト時代から、世界中で珍重されてきた。14世紀にヨーロッパでペストが大流行したときには「たまねぎで感染を防げる」といううわさが広がって、街のあちこちにつるされたという。
現代に生きる私たちにも身近なたまねぎは、多くの健康効果をもたらしてくれるのだ。
『病気にならない! たまねぎ氷健康レシピ』(村上祥子/著、アスコム/刊)では、「たまねぎ氷」の開発者である著者によふ“ムラカミ式”たまねぎ氷を使った計106品のレシピを紹介する。
では、そもそも、たまねぎ氷とはどうやって作るのか。作り方は簡単だ。たまねぎをレンジでチンして、ミキサーにかけ、製氷皿に流し入れて凍らせれば出来上がり。
1日2個(50g)を、みそ汁、ご飯、カレー、ヨーグルト、ドリンクなどに加えて食べるだけ。
さらに、1週間100円以下の安さ、鼻にツーンも涙ポロポロのナシ、冷凍庫で2か月以上保存できる、など楽で便利でおいしくて、その上、体にもいいのだ。
では、何がどのように体にいいのか。たまねぎには、様々な健康効果がある。切ると鼻にツーンときて涙をポロポロ流させるイソアリインなどのイオウ化合物は「血糖値を下げる」「血中脂質、悪玉コレステロールを減らす」「疲労回復」「精神をなだめる」「抗菌」などの健康効果が見つかっている。
また、「血管年齢を10〜20歳若返らせる」「現在もっとも効果の高い天然の抗がん物質」と話題のポリフェノール類、ケルセチンも豊富。さらに、新陳代謝を高めてくれる効果もあり、メタボ予防、改善にも効くという。
腸内を活性化させるビフィズス菌の大好物、オリゴ糖が野菜の中で一番豊富。それに食物繊維も加わって、おなかスッキリ。便秘、冷え症、むくみ、肌荒れの改善にも最適だ。
血液を若返らせ、血液をサラサラにし、血中脂肪を減らし、新陳代謝を高める。これだけ聞いただけでも、たまねぎ氷を試してみる価値はある。健康診断の結果が思わしくなかった人、体調が調子悪いという人、最近メタボかも…という人も本書のレシピを参考に、たまねぎ氷を使った料理を作ってみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)