限定公開( 22 )
子どもの食事に関しては、悩みがつきないですよね。
好き嫌いが激しかったり、偏り食いだったり、お菓子しか食べなかったり……。食事を楽しい時間にしようと思っても、つい子どもの言動にイライラしてしまった経験があるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれる方法を、フランス流の食育に発見しました! 実践すれば我が子も小さな美食家に変身するかもしれませんよ。
■1:お皿に載った全ての料理を、最低ひと口は味見させる
子どもは初めての食材やメニューを食わず嫌いする傾向がありますよね。しかし、それではいつまで経っても味覚が育たず、偏り食いを助長させることに。
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まずは全部食べなくてもいいので、ひと口だけすすめてみましょう。
「味見だけしてみよう。美味しくなければ食べなくてもいいよ」と伝えてあげれば、子どものハードルも下がります。筆者も実践していますが、食べてみると以外と美味しくて、ぱくぱく食べはじめることも多いですよ。
味見は子どもの味覚を広げてくれますし、それは将来食べる楽しみを増やすことに繋がります。
■2:「食べなさい」と強制せず、楽しく食べ物の話をする
フランスの子どもにだって好き嫌いはあります。しかし親は、子どもが嫌いという理由だけで、その食品を除外したりはしません。だからといって「食べなさい」と強制もせず、かわりに食材の見た目、食感、音、香りなどの話をするのです。
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「きれいな色ね」「噛むとどんな音がする?」などと話すことで、子どもは味覚の豊かな世界に興味を示し、やがて理解するようになります。
私たちは食材を「栄養のために食べさせなくては」と義務的に考えがちですが、フランスでは「食べることの豊かな愉しみを知ってもらう」ことが目的になっています。
そのため苦手な食材を切り刻んで混ぜ込むようなことはせず、何を食べているのかしっかり見せた上で、食べる愉しみを伝えるのです。
■3:お菓子は除去しなければ、食べ過ぎない
お菓子は決して悪いものではなく、楽しい食事の一部に組み込まれています。大人もお菓子を食べると心が緩むこともありますよね。
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ただ子どもは放っておくと食べ過ぎるので、ルールを決めておくことが大切です。
フランスでは1日1回のおやつの時間以外は、基本的に食べない家庭が多いようです。しかし、誕生日やイベントの際は制限なく思いっきり食べさせることも!
日々お菓子をほどほどに与えたり、たまに特別な機会を設けてあげることが、日常の食べ過ぎを防いでいるのですね。
■4:「子どもも待てる」と信じてあげる
お腹がすいて機嫌が悪くなることが不安で、食事の時間に焦ってしまった経験はありませんか? とりあえず子どもだけ先に……とばたばたした中で食べさせても、きっと美味しくないですよね。
そんな時は急がないのが一番。「子どもだって少しくらい我慢できる」と適応力を信じてあげましょう。
ちょっとくらいタイミングがずれても、家族みんな揃って、ゆったりした気持ちで食卓を囲むほうが美味しいはずですし、大人も子どもに振り回されず楽しい時間がすごせそうです。
■5:週末は子どもを巻き込んで料理する
食事を好きになるには、何より本人が参加すること!
週末は一緒に料理したり、準備に巻き込んで、家族で楽しいお食事会を開きましょう。パンを焼いたり、いつもより手のこんだメニューにすれば、”お手伝い”ではなく”イベント”として参加できて、さらに盛り上がりそうです。
週末に何をするか迷ったら、お家で豪華ランチを作ってみてはいかがでしょうか。
以上、フランスの親がやっている食育方法をご紹介しました。
食は人生を豊かにしてくれます。好き嫌いのせいでそのチャンスを子どもが失っては、やはり可哀想。親として気長に根気よくトライして、上手に食の愉しみを伝えてあげられるといいですね。
【参考】
※ パメラ・ドラッカーマン(2014)『フランスの子どもは夜泣きをしない -パリ発「子育て」の秘密-』 集英社
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