「American Apparel(アメリカンアパレル)」が、創始者兼最高責任者(CEO)のDov Charney(ダブ・チャーニー)を解雇した。取締役会で決定され、最高経営責任者代行として取締役副社長兼最高財務責任者を務めるJohn Luttrell(ジョン・ラットレル)を指名。ダブ・チャーニーの解雇を受けて、ニューヨーク株式市場では株価が上昇するなど「American Apparel」の今後に注目が集まっている。
アメアパ創始者が解雇の画像を拡大 Dov Charneyは「American Apparel」を1989年にスタートし、世界的ブランドに成長させた人物でもある。American Apparelは取締役会が「正当な理由」により解雇を決定したといい、ダブ・チャーニーは取締役社長と最高経営責任者として停職処分となり、30日間の猶予の後に最終決定が下されるという。新たに取締役会の議長に任命されたAllan Mayer(アラン・メイヤー)は、「私たちにとって今回の件は決して喜ばしいことではありません。しかし、取締役会は正しい決断を下したと考えています。『American Apparel』はダブ・チャーニー自身が作った会社ですが、会社が一個人以上に大規模なものに発展を遂げました。この決断をもって私たちはこれから先も今まで以上に発展し続けていけると自信を持って言うことが出来ます」とコメントしている。
新たなCEOに指名されたジョン・ラットレルは、「Old Navy(オールドネイビー)」の取締役副社長兼最高財務責任者を務めた後、2011年2月にAmerican Apparelに入社し、現職に就いた。ラットレルは、「我々は世界中でたくさんの人に愛され、誰一人として欠くことの出来ない従業員たちが働く世界で最も優れているブランドの一つです。私たちにはこの先もすばらしい未来が待っていると信じています。アメリカ製の洋服をデザインし、製造し、販売するという私たちのビジネスの核心は揺るぐことなく、今後もアメリカ国内外において大きく発展していきます。『American Apparel』は今回の件で、新しい始まりの章と共に今まで以上にエキサイティングな瞬間を迎えています」と発表し、今後も「スウェットショップ・フリー(労働者の搾取環境を排除すること)」と「メイド・イン・アメリカ」の信念を守り続けていくとしている。
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