もしかしてあなたの周りにも?「ギフテッド」の子どもの10の特徴

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2014年08月21日 15:00  &Mama

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もしかしてあなたの周りにも?「ギフテッド」の子どもの10の特徴

最近、カナダで9歳で『ギフテッド』に認定された大川翔さんが、14歳にして5つの難関大学に合格というニュースが国内外で話題を集めています。


ギフテッド(天才児)と聞くと何やら遠く離れた存在のように感じますが、大川さんは下村博文文科相との対談の中で、「日本には、僕みたいな人はたくさんいると思うんです。ただギフテッド教育とか飛び級の制度がないので、表に出てこないだけで。」と言っています。


ギフテッドに関する正確な統計はないようですが、例えば『NAGC』(全米ギフテッド教育協会:National Association for Gifted Children )によると、アメリカの学齢期の子ども達の6〜10%、300〜500万人の子ども達が、ギフテッドであると推定されているそうです。


この数字を聞くと、結構多くて驚くのではないでしょうか。そういえば、頭が良すぎてみんなと違う子ってクラスに一人くらいはいたことを思い出します。


もしギフテッドにあてはまる子どもだった場合、適切な教育環境があれば、より本人の能力を伸ばしてあげることができるそうです。


そこで、ギフテッドの子どもにはどういう特徴があるのか、そして海外でのギフテッド教育とはどのようなものなのか、ここでは北米の例を中心にまとめてご紹介したいと思います。



■「ギフテッド」はどんな子ども?


実はまだ、ギフテッドの定義は国や地域、機関によって様々なのだそう。


アメリカ政府による『ギフテッド』の定義では、“知性、創造性、芸術性、リーダーシップ、または特定の学問分野で高い達成能力を持ち、その能力を十分に発達させるために通常の学校教育以上のサービスや活動を必要とする子どもたち”ということです。学業ばかりでなく、スポーツや芸術面での才能に優れているケースが多いことが知られています。


では、まだ小さいうちにその可能性を見分けるためには、どんな特徴に注目したら良いのでしょうか。


『NAGC』のサイトに書かれたギフテッドの多くに共通する特徴をもとに、幼少時に観察しやすい部分をまとめると、以下のような特徴が挙げられます。


(1)記憶力が非常に高い


(2)すぐに物事を学び判断できる


(3)年齢のわりに語彙が多く、複雑な文章構造を話せる


(4)数字やパズルなどの問題を楽しむ


(5)感情の起伏が激しく、神経質


(6)社会や政治、不正に対して関心がある


(7)想像力があり、空想に夢中になる


(8)好奇心が強い


(9)集中力が高い


(10)並外れたユーモアのセンスがある


知能が高すぎる子どもは、通常学級では他の子ども達との差が大きすぎて溶け込めず、対人関係で問題を抱えたり、場合によっては、発達障害やアスペルガー症候群と“誤診”されたりすることもあるそうです。


ギフテッドの判定基準も地域や機関によって異なるそうですが、多くの場合、IQ値や学力検査に加え、先生や親、心理学者などによる観察やインタビューなどの総合的な判断から決定されるのだそうです。



■ギフテッド教育の取り組みとは


カナダでは、ギフテッドのための公立の特殊学校もあるそうですが、大川さんの場合には、通常の授業にも参加しつつ、時間にり学校のギフテッド・プログラムと教育委員会のギフテッド・プログラムの両方を公費で受けるスタイルだったそうです。


飛び級についても、学年の飛び級のほかに、科目別飛び級などもあるそうで、全体としてとてもフレキシブルな設計のようです。また、北米では一度ギフテッドに認定されるとどこへ引っ越しても引き続きギフテッドとして教育が受けられるそうです。


杉山登志郎氏他による著書『ギフテッド 天才の育て方』によると、アメリカのギフテッド教育も、飛び級や履修短縮、早期入学といった内容先取り型の“早期履修”と、特定の内容を広く深く学習できる“強化履修”の二つがあるそうです。


日本では千葉大学工学部など一部の大学で飛び入学制度が実施されていますが、アメリカなどでは、大学ばかりでなく小学校や中学、高校でも早期入学ができるのだそうです!


“強化履修”では、子どもの興味にあわせてカリキュラムを修正し、土曜日や夏休みを利用した課外授業を実施したり、さまざまなジャンルの大会に参加して能力を磨くなど、通常のカリキュラムの枠を超えた教科学習も行うそうです。


子どもが一番学びやすい環境で、子どもがいちばん得意なことを学習し、子どものいちばん得意な方法で発表するために、授業スタイル(講義、討論、プロジェクトなど)や発表スタイル(文書発表、口頭発表、展示など)の好みにまで注目するというから驚かされますね!


アメリカでは、1957年のスプートニク・ショック(ソビエトによる人工衛星打ち上げの成功にアメリカが危機感を抱いた)を機に、将来の国際競争力強化のために優秀な人材の教育に力を入れてきたことが、ギフテッド教育推進の背景にあるようです。ギフテッド教育について定めた天才児教育法も制定されているのです。



天才を伸ばすべき個性ととらえ、国を挙げて支援するギフテッド教育はいかがだったでしょうか。


日本では、現在、一部の大学で“飛び入学”が導入されていますが、高校を1年早く卒業して大学入試資格を得る“早期卒業制度”も文科省で検討されているそうです。


将来的には、国内の制度も可能性が広がってゆくといいですね!



【参考】


※ 14歳でカナダの5大学に合格!日本人天才少年の素顔とは – Business Media 誠


※ National Association for Gifted Children


※ 大川翔(2014)『ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法』(扶桑社)


※ 杉山登志郎、岡南、小倉正義(2009)『ギフテッド 天才の育て方』(学研教育出版)



このニュースに関するつぶやき

  • 重たい扉を自動ドアみたいに開けるうらやましさはドン引きなんだけど、孤立感もハンパないらしい。
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