舞台は地球。そして登場人物は近藤、土方、沖田、桂、高杉など、どうにも聞き覚えのある名前が連なるこの世界。しかし天人(あまんと)と呼ばれる宇宙の諸族から開国を要求された江戸が舞台の中心です。万事屋銀ちゃん一行をメインに巻き起こされるさまざまな騒動に、入れ代わり立ち代わり巻き込まれていくサブレギュラー達。その中でも最も目立つ組織である「真選組」、その中でも幹部の沖田総悟(おきたそうご)について紹介していきましょう!
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ドS王子
沖田と言えばドSが代名詞!なんだか近頃は逆説的に、ドSと言えば沖田の意味で通じているような気がしなくもないですね。非常に嫌なQ.E.Dが成されてしまっています。
ではその具体例を挙げてみましょう。
・殴られ屋に「ぶってくださいと言ってる奴ぶっても面白くない」と難癖をつけて「金を出すから殴らないで」と言わせて金まで受け取った挙げ句、「そんなに嫌ならもういいや」と言って殴らない
・女性を見下すときは基本的に「メス豚」呼び
・ラブプ○ス的ゲームのラブチョリス編では自分の彼女キャラをわざと近藤さんの彼女にし、「どうだった。好きでもなんでもねェ男に仕えた気分は」と近藤さんの目の前で言い放つ
これは……酷い……!!
■強いぞ強いぞ
まぁそんなドSな態度も、彼がめっちゃ強いからに他なりません!普段なかなか書かれないその強さがガッツリ描写されたのは「真選組動乱編」。言葉にするのも難しい。それほどに、近藤さんを逃がす電車内でのアクションは物凄いとしか言いようがありませんでした。
普段のらりくらりとしながら破壊行為を楽しみ、基本的に人を小馬鹿にして生きている描写ばかりの沖田が本気で刀を取ると、視聴者までもが鳥肌を立てるほど。原作と少々変わっているセリフも、鈴村さんの演技力の賜物もあって、威圧感が半端なかったですね。正直言うと殺陣のシーンはほとんど描写されていないんですが、刀の煌めきと電車が線路を通過していく大音量が目と耳に迫力を残すため、物凄ーく印象に残ります。むしろ描写できないほどに、沖田は強いのです!!
■だけどなつくと?
しかしただのドS、ただメチャ強なだけではないのが沖田の魅力。自分を育ててくれた姉のミツバや、心底尊敬している近藤に対しては非常に素直な面も見せます。ミツバの前では一人称が俺から僕に変わり、物腰も普段とは打って変わって柔らかに変貌。また、二人を利用したり手に掛けようとした人間には容赦なく刃を向けます。具体例を挙げるならミツバを私欲で利用しようとしていた蔵場当馬などは車ごと真っ二つに斬り伏せられました。
なんにせよこの沖田という男、ひっでぇなぁコイツと思うと同時に、あまりの容赦ない強さにキュンとなったり、その反面内面の奥深くに隠された素直な部分に庇護欲を掻き立てられたりもするいいギャップ萌えキャラなんです!残念ながらアニメは「劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ」で完結してしまいました。なかなか彼のシリアスな面に遭遇することは少ない作品ですが、今後の動向もぜひ注目したいですね。
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★記者:井之上(キャラペディア公式ライター)
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