"壁ドン"以外にもキュンとすることはそこらじゅうに溢れている

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2014年10月11日 09:42  BOOK STAND

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『キュンとしちゃだめですか?』益田 ミリ 文藝春秋
世の女子が今、もっともされてみたいこと、それが"壁ドン"。

 少女マンガでありがちな強引な男性(※ただしイケメンに限る)に壁際に追い込まれ、逃げ場なく迫られるあの感じ。シチュエーションを想像しただけでも、思わず胸がキュンとしてしまう女子が多いのではないでしょうか。

 しかし、現実の世界では、そんな憧れの壁ドンを見舞われることなどそうそうありません。壁ドンどころか、男子にキュンとさせられることもありません。草食男子が増え、中にはその進化版とも言える"絶食男子"も現れているといった一部怪情報もあります。もはやそんなもやしっ子な男子たちに、胸キュンを求めることは間違っているのかもしれません。

 そこで発想の転換をしてみましょう。

 待ちの姿勢から、攻めの姿勢へ。胸キュンは「来る」ものではなく、「見つける」ものだという恋愛フロンティアスピリッツ。

 書籍『キュンとしちゃだめですか? 』の著者、益田ミリさんは「キュンとする男性が少ない? どうして? 世界はこんなにも沢山のキュンで溢れているのに! 」と本の冒頭から読者を煽ります。彼女によると、そこらじゅうに胸キュンするチャンスは転がっているそうです。

 同書では益田さんが感じてきた様々な「キュン体験」を解説付きで紹介。その一部は以下の通りです。

■歌がうまくない人にキュン
 カラオケがうまい男をカッコいいと思う時代もあったのだけれど、なんでだろう、今は「うまくない男」に心がなびいてしまう。(中略)聞いた話だけれど、知り合いの女性がおじさんと、若者の曲をデュエットしたのだそう。歌い終わってから、
「さっき、ラップ、歌えなくてごめんね」
 謝られ、キュンときたんだとか。(中略)むしろ歌えなかったほうが、好感度アップなのですよ!

■薄くなりそうな頭髪にキュン
 いずれ頭部が淋しくなってしまうんだろうなぁ。という予感に満ちている男子に会うと、軽くときめいてしまう。からかうような気持ちではなくて、本当にドキッとするのだ。

■「気をつけて」にキュン
「気をつけて」と言われたいのだった。それも、できるだけ些細なことで言われる方がいい。たとえば、缶切りで缶を開けているとき。(中略)たかだが缶切りごときで心配されたい、と思う。

 この他にも同書では、「よくわからない汗にキュン」、「胸毛にキュン」、「短いネクタイにキュン」、「おかわりにキュン」、「小学生並みの字にキュン」、「ひとくちどうですか? にキュン」と、男性のありとあらゆる些細な言動、状態にロックオンする姿勢を示しています。

 なお、胸キュン現象は「情動性自律反応」とも言われ、この反応を起こすとホルモンが分泌され脳の活性化につながり、免疫力の向上、やる気上昇、肌のハリツヤが増すなど、女性にとって嬉しい事ばかりなのだとか。恋をする女性が綺麗に見えるのも、こうした理由があるのかもしれません。女性のみなさん、この本を読んで沢山の小さなキュンを発見してみてはいかがでしょうか?



『キュンとしちゃだめですか?』
著者:益田 ミリ
出版社:文藝春秋
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