限定公開( 2 )
アサヒ飲料からこの秋発売された新製品「宮廷プーアル茶」(税別140円)。最高等級のプーアル茶葉を使用した本格的な中国茶がペットボトル入りで気軽に楽しめる商品だ。
そもそも中国茶の一種であるプーアル茶は、日本では奈良時代にあたる唐の時代に作られ始めたと伝えられている。主な産地は雲南省で、当初は馬や他の食料と交換するための交易品として諸外国へ輸出されていたものだが、近年、高級茶として普及し、2007年頃に中国で大流行した。さらに、日本では健康ブームやダイエット、生活習慣病の予防など、様々な健康効果があるお茶として注目が高まり、中国からのプーアル茶輸出国の第2位に位置し、ウーロン茶、ジャスミン茶に次ぐ「第3の中国茶」として認知と人気が高まっているという。
一方、日本家庭にも普及の兆しを見せていながらも、現在、缶やペットボトル入りのプーアル茶は意外にも少ない。そこで、アサヒ飲料が満を持して市場投入したのが今回の新商品。プーアル茶葉最上級となる特級の中でも若い葉を多く含む宮廷クラスの茶葉を60%以上も使用した“宮廷プーアル茶”であることが特徴だ。
プーアル茶には、熟茶と生茶によってそれぞれ特級・1・3・5・7・9級、 特級・2・4・6・8・10級にランク分けされている。そして特級の中でも最高峰に位置づけられるのが"宮廷プーアル茶"と呼ばれるもの。清朝時代に中国の宮廷に献上されていたお茶で、金色の小さな芽を多く含み、見るからに高級そうな見た目で、通常のプーアル茶に比べて苦みや渋みが少なく、芳醇なコクとまろやかな味わいを持ち、若芽の茶葉によるやさしく、すっきりとした後味で、香り・味・見た目と3拍子揃った稀少価値の高い最高級品だ。
○さっそく飲んでみた
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これまでプーアル茶に馴染みのなかった筆者だが、この「宮廷プーアル茶」を試しに飲んでみた。見た目は麦茶のような褐色。香りもそこまで強くなく、同じ中国茶であるジャスミン茶ほど好き嫌いが分かれない印象を受けた。
そして実際に口に含むと、まろやかでハーブティーのような独特な味わいが口いっぱいに広がる。とてもスッキリしており、チャーハンなどの脂っこい食事などにもマッチしそうだ。またホットでの飲み方も推奨されていたので、そちらも試してみたところ、アイスで飲んだときよりも香りが強くなり、プーアル茶本来の味をより一層楽しむことができた。個人的には、冬に向かっていくこれからの季節、ホットで飲むことをオススメしたい。
これまであまり目にすることのなかったプーアル茶だが、これからは"お茶"の選択肢のひとつに加えることになりそうだ。
(神野恵美)
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