マクロスシリーズでも人気の高い『マクロスF』のヒロイン「シェリル・ノーム」。その美声と容姿、強い性格によって“銀河の妖精”の二つ名がつくほど、大規模人民移動船団の大人気トップシンガーです。そんなトップシンガーに憧れる女子学生「ランカ・リー」と、コンサート会場で出会う「早乙女アルト」の2人は、このシェリルの不思議な強さに惹かれていくのでした。その背景に隠された闇と苦しみ、努力とプライド、それら全てを背負った彼女の魅力についてご紹介します。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■プライド
トップシンガーであるシェリルの口癖「私はシェリル・ノームよ?」や、ファンに対して「ファンを裏に入れないでって言ったでしょ!」などの言動から、トップスターであることを鼻にかけたようなプライドの高さが伺えます。そんな彼女に振り回されることになるアルトは、はじめこそ“わがままで正義に反する非道徳的な対応をとる者”として嫌悪感を抱きますが、後にそのプライドの先にある彼女の新たな魅力に惹かれていくんですね。このプライドの高さが無ければシェリルじゃありませんし、彼女の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。
■努力
ただただプライドだけが高いのかと思えばそうでもありません。そのプライドの裏には、誰よりも努力してきたシェリルの姿がありました。芯が強く、自分が一度決めたことは絶対に諦めない精神には誰もが心を惹かれます。どんな窮地に陥っても諦めない姿は、シェリルに憧れるランカ・リーを一層惹きつけ、アルトにもその姿は尊敬すべき相手として映ることになります。まぁ、その妥協を許さない芯の強い性格は、時に彼女を暴走させアルトを振り回すのですが・・・。
■殻の中の本当のシェリル
強い精神、プライドという硬い殻に覆われたシェリルですが、その殻の中のシェリルはとても優しく、仲間思いである一面があります。必死に築き上げた殻の中のシェリル”自身”を、まっすぐ見てくれるアルトの優しさに惹かれ、強い憧れを持ちつつも、決して理想ばかりを押し付けないまっすぐなランカには心を許します。
その二人が、トップシンガーとしての“シェリル”ではなく、シェリル自身の本当の仲間になったとき、彼女はアルトに好意を寄せ、ランカには歌手になる後押しをしてあげ、時には恋敵として扱うなど、殻に囚われない彼女の本当の姿を見せてくれるのです。
シェリルの魅力は表面的には見えてこない彼女の努力やツンデレな部分にあると言えるでしょう。彼女のこの性格なくてはマクロスFは面白みがなかったと思います。彼女がプライド高いトップシンガーであると共に、誰よりも仲間思いな性格だった事から、マクロスの人間関係の複雑さが生まれていると思うのです。彼女の魅力はまだまだ他にもあります。彼女のことをもっと知りたいなら、アニメを見る他手段はありませんね!
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★記者:ちゃんなつ(キャラペディア公式ライター)
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