言わずと知れた女子高生ゆるゆる部活アニメ『けいおん!』。鮮度的にはやや過去の名作になりつつも、いまだ根強い人気を誇る本作の中で、メインキャラクター5人を陰で支える存在がいます。それは「平沢憂」、主人公「平沢唯」のかわいい妹です。作中では目立たない存在として描かれていますが、実は個性豊かな愛すべきキャラクターなのです。そんな憂の魅力とは・・・。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■妹というより母親的存在
平沢家の両親は海外に行っていることが多く、作中での日常は唯と憂の二人で生活していることがほとんど。そんな時に両親に代わって家事をこなしているのが憂。毎日の料理はもちろんのこと、お菓子作りの腕も相当なもの。時には唯に勉強を教えたり、受験勉強に身が入らない唯にコーヒーを入れたり、ギー太(唯のギターの愛称)からの激励メールを演出してやる気を鼓舞したり。その姿たるや、もはや母親そのものと言えるのではないでしょうか。繰り返しますが、妹ですよ妹!
■放課後ティータイムにとっての憂
憂が放課後ティータイム(唯たちのバンド)に直接関わることはほとんどありませんが、一度だけバンドメンバーとしてギターを演奏しました。これまで全く練習などしてこなかった憂ですが、驚くべきことに数日練習しただけで姉に勝るとも劣らない演奏をしたのです。
実はこのとき、唯は風邪で寝込んでおり、ライブを間近に控えた放課後ティータイムは、メインボーカルを一人欠くという危機に陥っていました。その危機を救うべく、また姉の責務を代わりに全うしようと、唯のフリをしてバンドメンバーに合流したのです。その後まもなく唯は全快し、どうにかライブには間に合ったのですが、唯だけでなく周りのことにも気を配る優しさ、また行動力の旺盛さを見せつけ、多くの読者たちが、「憂ちゃん、くれ!!」と心の中で叫んだことは想像に難くありません。
■おねえちゃんだいすき
憂は、姉である唯が大好きです。そう、かなり痛めなシスコンです。キスをして唯の風邪を治すことを妄想したり、ライブ衣装のミニ浴衣姿の唯を見て萌えてみたり。バレンタインデーには、両手いっぱいに材料を買ってきて、唯一人のためにお菓子を作るほどの溺愛ぶりです。唯が修学旅行に行ったときは泣いて寂しがるなど、もはや存在そのものが心の支えとなっているのでしょう。
放課後ティータイムの成功は、憂の存在なしでは実現しなかったでしょう。そう考えると、彼女は常に6人目のメンバーであったと私は思います。もし叶うならば、憂を主人公にしたスピンオフ作品が見てみたいですね!
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★記者:TaK(キャラペディア公式ライター)
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