限定公開( 3 )
今日のテーマは「レンズの情報を読み取る!」です。
Nikonのカメラボディを購入した際、当然ながらNikonのレンズも購入する必要がありました。しかし、ネット上でいろんなレンズを見た私は思ったのです。「数字の意味がわからなすぎる」と……。
○レンズに書かれている英数字は情報の宝庫
今回は、レンズの数字表記について見ていきましょう。Nikonの場合はこのように読み取ります。
○(1)AF-S
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AF-Sの表記がある場合、そのレンズには「オートフォーカス機能」と、「超音波モーター」が採用されています。超音波モーターがないレンズには、単純に「AF」とだけ表記されます。
Nikonの公式サイトによると、超音波モーターが搭載されたレンズだと、「静粛性に優れたスムーズなオートフォーカスが可能」とのこと。動きが速いものを撮影する際に便利なんですね。
○(2)Micro
マイクロレンズのことを指しています。
○(3)NIKKOR
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ニコンの写真用レンズの名称のこと。この名称がついていれば、ニコンのカメラボディにそのレンズを装着できるということです。
(由来を調べてみたら、ニコンの公式ウェブサイトに記載がありました。「「NIKKOR」は、ニコン創業時の社名「日本光学工業株式会社」の略称であった「日光」の英文表記「NIKKO」に、当時、写真レンズの名称の末尾によく使われていた「R」をつけて決定しました」とのことです)
○(4)60mm=焦点距離
60mmとは焦点距離のこと。焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のことを意味します。(焦点距離については詳しく後述します)。
○(5)開放F値が2.8
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(5)は開放F値のことです。絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言います。
○(6)G=絞りリング未搭載
Gは、絞りリングが未搭載という意味です。レンズに未搭載なので、絞りはボディで調節します。(逆に、レンズに絞りリングが搭載されている場合は「D」という表記があります)。
○(7)ED=特殊低分散ガラス搭載
EDは特殊低分散ガラスを搭載しているという意味です。異常部分分散性を持ったガラスのことで、色収差をおさえることが可能になります。
○径の数字もチェック
それと、「φ○○」という数字も書いてあるかと思います。これは「φ=ファイ」のことで、このレンズの場合は径が62mmということになります。
連載第一回目で、レンズの保護フィルターも購入すると便利ですと書きましたが、この数字と同じ径のフィルターを購入します。このレンズにはφ62とあるので、62mmのフィルターを買いました。
○焦点距離と、開放F値をチェック!
さて、レンズの数字の見方がわかったところで、実際にどうやって購入するレンズを選んだのかを見ていきます。私の場合は、(1)焦点距離と(2)開放F値の数字でどのレンズを買うかを決めました。
○焦点距離と画角
焦点距離については連載8回目「背景をボカしてオシャレな猫写真を撮る!!でふれましたが、今一度おさらいします。
焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のこと。ここでのポイントは下記の2点です。
・焦点距離が短い(=数字が小さい)ほど広い範囲(=広角)を撮影できる=画角が広い
・焦点距離が長い(=数字が大さい)ほど狭い範囲(=望遠)を撮影できる=画角が狭い
画角とは、撮像素子に写る範囲を角度で表したもののことです。図の通りですが、焦点距離が短いと画角は広くなり、焦点距離が長いと画角は狭くなります。
○レンズの種類
この数字によって、そのレンズが何レンズと呼ばれるかが決まります。と言っても明確な数字は無いようで、レンズを購入する際、家電量販店の店員さんにだいたいの目安を教わりました(本当にあくまで目安です。私が持っている一眼レフに関する入門の書籍でも、本によって数字が異なっていました)。
・12mm以下のレンズ……「魚眼レンズ」、「超広角レンズ」
・28mm-30mmのレンズ……「広角レンズ」
・35mm-80mmのレンズ……「標準レンズ」
・80mm-100mmのレンズ……「中望遠レンズ」
・100mm-300mmのレンズ……「望遠レンズ」
・400mm以上のレンズ……「超望遠レンズ」
魚眼レンズは画角が一番広いレンズです。画角が広いため画像が丸くなります。
広角レンズは、景色を広く写真に収めたい時に使うレンズです。画面の端のほうがゆがみやすいので、人物などを撮る際は、被写体を中央にフレーミングします。
標準レンズで写真を撮ると、肉眼で見た時に一番近い写真が撮れます。標準レンズの場合、明るいレンズであっても割と安く手に入るのが特徴です。
遠くにある被写体をアップで撮影できるのが望遠レンズです。ブレやすいので、手ぶれ補正の機能がついたレンズがオススメです。
○開放F値をチェックする
さて、レンズを選ぶ際に私が重要視する基準のもう一つは「開放F値」です。前述した通りですが、絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言います。このF値は、ズームの状態によって変化します。たとえば、私が持っているズームレンズに書いてある数字は次の通りです。
「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G」
この場合、広角側は70mm、望遠側は300mmまで焦点距離が変わりますよ、という意味です。F値に幅があるのは、「70mmまでズームアウトするとF値は4.5になる」、「300mmまでズームインするとF値は5.6になる」という意味です。
○焦点距離とF値を見て
ここまで説明しました「焦点距離」と「開放F値」で、私の場合はレンズを決めました。被写体はほとんどの場合室内にいるうちの猫なので、画角の狭いレンズは必要ないと思い、最初に標準ズームレンズを買いました。
しかし、撮影をする内に、「開放F値」の小さい明るいレンズがほしいと思うようになりました。室内での撮影がメインで、後ろに生活感丸出しのゴチャゴチャしたいろんなモノが写るのがイヤだったので……。しかし明るいレンズは高い! そこで、明るいレンズではあるが安価に買えるという点が魅力の「単焦点レンズ」を買いました。
結果、今現在所持しているレンズはミラーレス一眼で5本、一眼レフで3本となりました。(レンズ沼に入るのが怖いのでもうこれ以上は買いません笑)。
○カメラ1:Sony α NEX-5で使用しているレンズ
広角:SONY E 16mm F2.8 SEL16F28
標準ズームレンズ:SONY E 18-55mm F3.5-5.6 OSS SEL1855
マクロ:Sony E 30mm F3.5 Macro SEL30M35
魚眼:Sony fisheyeconverter VCL-ECF1
望遠ズーム:SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS SEL55210
○カメラ2:Nikon D7000で使用しているレンズ
単焦点:AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
マクロ:AF-S Micro NIKKOR 60mmF2.8G ED
ズーム:AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
○今日のまとめ
(1)レンズに書いてある○○mmとは焦点距離のこと
(2)焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離
(3)焦点距離が短い(=数字が小さい)ほど広い範囲(=広角)を撮影できる
(4)絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言う
○次回予告
次回のテーマは、「シーンモードを使ってみよう」です。
<作者プロフィール>
うだま
猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。
ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
(うだま)
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