水素スタンドの基準改正「水素社会へ向かうために今やること」

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2014年12月03日 17:20  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

「2015年度中に燃料電池車(FCV)を市販します!」と、トヨタとホンダが高らかに宣言したのが、2014年11月17日(ホンダ)と18日(トヨタ)であった。

そして、その2日後となる20日、経済産業省からは「圧縮水素スタンドの技術基準を改正しました」とのリリースが出されたのだ。

水素を燃料とするFCVの普及には、燃料を供給する水素ステーションの存在が欠かせない。

ところが、世の中にFCVが走っていないのならば、当然のように水素ステーションの必要性もない。あっても実証実験中のほんのわずかなFCV用にあわせた少数の水素ステーション程度。しかも、FCVは市販化を目標に、どんどん進化している。水素ステーションもあわせて進化してくれないと、二人三脚であるFCVも走ることができない。

そのため、自動車メーカーと石油/ガスといったエネルギー業界は、「水素供給・利用技術研究組合(HySUT)」を設立。水素ステーションなどのインフラの開発・実証実験を行っていた。どのような施設が安全なのか? また、70MPa(約700気圧)もの高圧で水素を急速充填するときための冷却方法は? などを2015年度のFCV市販化にあわせて研究/実証実験を行っていたのだ。

クルマとステーションの技術開発は予定通りに進んだ。しかし、まだひっかかるものがあった。それが規制だ。高圧ガスを管理する規制は存在していたが、最新の水素ステーションの実情にあわせたものはなかったのだ。そこでFCV導入の旗振り役のひとつでもある経済産業省は、当然のごとく規制を改正。トヨタとホンダのFCVの発表にあわせるようにリリースを発表。それが冒頭のリリースだ。

つまりFCV実用化に関しては、自動車メーカーだけでなく、エネルギー業界や国が一致団結。着実に一歩ずつ進んでいるのだ。

ちなみに、改正の内容は主に3点。液化水素貯槽設置のための基準の設定。プレクール施設設置のための規制緩和。複合材料の蓄圧器を設置するための基準設定というものであった。

*参考:圧縮水素スタンドの技術基準を改正しました〜今後、液化水素貯槽を使用した圧縮水素スタンドの整備が促進されることが期待されます〜(METI/経済産業省)

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