置鮎龍太郎の登場に原作ファン歓喜！　山田涼介演じる絶鬼の出る出る詐欺にジャニオタは...!? ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』

――たびたび物議を醸す、アニメやマンガの"実写化"......。このコーナーでは何かと注目を浴びるドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』（日本テレビ）をレビュー。これさえ読めば、気になるあらすじから評判までがまるわかり!?※本文中には"ネタバレ"が含まれていますので、ご注意ください。

■『地獄先生ぬ〜ベ〜』第8話
童守高校、最恐の三日間！ 恐怖と混乱が学校を襲う！ 妖怪・人食いモナリザの噂で学校中がパニックに。やはり"いい妖怪"など存在しないと思い始める2年3組の生徒達に、ゆきめ達は、人間と分かりあいたいと願うのだが...。妖怪と人間。お互いを理解し仲良く暮らすという事はあり得るのか？　そして遂に！　山田涼介演じる覇鬼の弟・絶鬼が登場!! 美しく妖しく禍々しい絶鬼とぬ〜べ〜のバトルが幕を開ける!!（公式サイトより）

【今週の見どころ】
・アニメでぬ〜べ〜の声を演じた声優の置鮎龍太郎が登場！
・玉藻も思わず笑った!?　生徒と妖怪がほほえましく遊ぶ光景
・少しの登場でも存在感抜群の絶鬼（演：「Hey! Say! JUMP」山田涼介）の美少年っぷり

　前回の予告に「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が演じる絶鬼が登場し、ジャニオタの皆さんもワクワクしながらテレビの前で待機したであろう第8話。しかし放送前、ドラマ公式Twitterは「お調子者でノリ命の克也(吉沢亮)とゆきめの対立模様にも注目！」と告知。......あれ？　絶鬼は??　

　そんな8話の始まりは、童守高校に巨大なモナリザの地上絵が登場したところからスタート。それを見た生徒たちが大騒ぎする中、克也は調子に乗って「これは妖怪の仕業！」と言い張り、ありもしない"七不思議 人食いモナリザ"の話をでっちあげます。ドラマ公式Twitterのツイートにあったように、今週のテーマは「誤解」。克也を軸に人間と妖怪が理解しあえるかということを描いていくようです。なんとなく......絶鬼登場のフラグが折れる音がしました。

　なにかと原作ファンからの非難が絶えないドラマ『ぬ〜べ〜』ですが、ここでアニメ版『ぬ〜べ〜』ファン歓喜のお知らせが。シークレットナレーターにアニメ版『ぬ〜べ〜』を演じた声優・置鮎龍太郎が登場しました！　声の演技もぬ〜べ〜に寄せていた印象。ドラマ化発表の時、Twitterで「なんか関わりたいなぁ〜♪」とコメントしていた置鮎さん。その言葉が実現する形となりました。この置鮎さんの登場についてTwitterでも歓喜の声が多かったです。

　一方、人食いモナリザの噂を立て、どんどん調子に乗る克也。それにあきれたぬ〜べ〜（演：「関ジャニ∞」丸山隆平）は「本物の妖怪を見せてやる」と克也を家に招待し、雪女のゆきめ（演：知英）をはじめとする妖怪を紹介してあげます。克也も言っていましたが、妖怪と人間の合コンみたい......。良い妖怪もいると少しでもわかってもらいたいというぬ〜べ〜の思いとは裏腹に、克也はゆきめの「人間界を氷の世界にしたい」という発言を真に受け、妖怪に対し不信感を募らせます。

　克也が妖怪を誤解する中、翌日学校の屋上に机で作ったツインタワーが登場。それを見てまた調子に乗った克也は「学校中の生き物が人食いモナリザのせいで消えてしまう」と予言し、生徒たちをビビらせます。それを受け、ぬ〜べ〜は美術室のモナリザの絵を夜通しで見張ることに。そこで驚愕の事実が発覚。なんと、そこで登場した渡先生（演：山田親太郎）の正体が幽霊だったと判明します。彼は1話からずっと無視され続けていたのですが、ようやくその理由がわかりました。Twitterでも「今回のぬ〜べ〜で一番驚いた」という声が。個人的には渡先生が着ているジャージがマンガ『黒子のバスケ』（集英社）に登場する秀徳高校のジャージに似ているなあと勝手に思っていたのですが、幽霊先生はインターハイ優勝......ではなく、学校の7不思議入りを目指しているようです。「童守高校の7不思議のひとつ、赤ジャージの体育教師に俺はなる!!!!」と、某麦わらの海賊のように豪語していました。

　ところで今回、いずな（演：山本美月）が玉藻先生（演：速水もこみち）に告白をしていましたね。燃えるような愛......から人体発火の能力が目覚めたいずなですが、原作では毎度のごとく服が燃えて素っ裸になっていたので、ドラマでもちょっとした露出は期待していたのですが。そういえば、ドラマ『ぬ〜べ〜』は原作と比べると、お色気シーンがないかも（残念）。一方、童守寺では妖怪と遊ぶ生徒たちの姿が見られました。ほ、ほほえましい......！　最近の高校生ってプリクラを撮ったり、ファーストフード店でおしゃべりするんじゃないの......!?　 その光景に玉藻先生も思わず、笑みを浮かべていました（笑）。

　生徒たちが妖怪との仲を深める中、克也とゆきめたちのわだかまりは消えず......。また、一連の騒動を妖怪のせいにしようとする克也にゆきめたちはお灸をすえようとしますが、うまく言葉を言えず、克也はさらに妖怪に対する疑念を抱きます。そんな中、学校の鶏小屋から鶏がごっそり消える事件が。生徒たちは、学校中の生き物が消えると予言していた克也に疑いをかけます。ぬ〜べ〜は克也をかばいますが生徒たちの反応はイマイチ......。玉藻先生に助けを求めるぬ〜べ〜ですが、人間の心を知りたいけど染まりなくないという思春期真っ只中のような玉藻はぬ〜べ〜を突き放してしまいます。今週の玉ちゃん、（ぬ〜べ〜に）全然デレてくれません。残念。

　ここでお約束の覇鬼（演：坂上忍）タイム。誤解というテーマからか、「"5階"紳士服売り場の店員か！」という突っ込みをする覇鬼さん。さすが覇鬼さん、ギャグもキレキレ（!?）。そんな覇鬼は誤解について、「絶対生まれるし解けない」とコメント。それにぬ〜べ〜は「いつかわかり合えると信じたい」といいますが、「小松菜のスムージーのように青臭い」と覇鬼に言われていました。覇鬼さん、意外とオシャレな趣味を持っているようで......ちなみに覇鬼、モデルのブログチェックしているそう（笑）。

　そして、ここからドラマは怒涛の展開を見せます。「人間と妖怪が分かり合えるチャンスがあるならトライしてみろ！」というぬ〜べ〜の言葉から、ゆきめたちは夜の学校で犯人探しをしようとする克也に協力。なんとなくここで克也たちは仲直りしてしまいます。それにぬ〜べ〜と律子先生（演：桐谷美玲）とまこと（演：「Hey! Say! JUMP」知念侑季）と広（演：中川大志）も加わり、犯人退治をすることに。克也は、妖怪たちを使い『さるかに合戦』のような追い討ち作戦を立てますが、Twitterでは克也もとい『仮面ライダーフォーゼ』で仮面ライダーメテオを演じた吉沢亮が犯人を倒せばいいのに......というコメントが見られました。

　準備も済ませ、犯人を待機しますがそこに現れたのはホンモノの人食いモナリザ。びっくりしたメンバーは作戦を遂行できず、結局ぬ〜べ〜が妖怪を強制成仏したのでした。ドラマの脚本を手がけるマギー氏はTwitterで「第八話は、ラストカットまで見逃せない回。ラスト15分は圧巻！」と言っていましたが......圧巻というより急展開!?　しかし、ラストに山田涼介演じる絶鬼が登場！　マギー氏の言っていることはあながち間違いではなかった！　出演は30秒程度でしたが、今回の黒幕であることを匂わせつつ、ぬ〜べ〜一行に対し妖艶な笑みを浮かべていました。前回の予告で全面的に絶鬼を告知していたのにもかかわらず、明らかに少ない出番に落胆の声を上げる人もいましたが、ちょっとの登場でも「かっこいいから許す！」と歓喜するジャニオタの皆さんがネットで見られました。たしかに、山田くん演じる絶鬼はかなりの美少年。来週は本格的に登場するようですが、"強制成仏"されちゃうファンが続出しちゃうかも!?　今週の視聴率は10.8％と初回の13.3％（いずれもビデオサーチ調べ・関東地区）に次ぐ数字を叩き出しましたが、来週は絶鬼効果でさらに視聴率がアップするのではないでしょうか。

　そんな次回は、ついに登場した絶鬼が童守高校に転校生として潜入し、学園を恐怖のどん底に陥れます。また、無限界時空（演：高橋英樹）とぬ〜べ〜の関係にも変化がありそう。最終回に向かって動き出したドラマ『ぬ〜べ〜』。次回も見逃せません！
（文／水羽舞）