【アニメキャラの魅力】キシリアの忠実なる部下!オデッサ鉱山基地司令官「マ・クベ」の魅力とは?『機動戦士ガンダム』

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2014年12月10日 11:30  キャラペディア

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恐らくホワイトベースを最も苦しめたであろう敵軍司令官こそ、骨董大好き「マ・クベ」大佐ではないでしょうか。冷静を通り越して冷徹、智謀に長け狡猾。勝つ事よりも負かす事を第一に考える鋼鉄の指揮官。「シャア」が武力なら策謀は「マ・クベ」。宇宙世紀一の知恵者の姿がそこにはあります。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■迸る謀略、目的の為に手段は選ばない

 マ・クベと言えば、彼が仕掛けた様々な謀がまず浮かぶでしょう。破壊工作、機雷設置、補給妨害、核による恫喝・・・枚挙を挙げれば暇がありません。卑怯?いやいや、これは実に理にかなった行為なのです。相手を消耗させ抵抗力を削ぎ、確実にトドメを刺す為に最も効果的な方法を考案し、採択しているに過ぎません。何よりこれは戦争です。卑怯もへったくれもありません。

 宇宙世紀の生ける司馬仲達とも言うべき知略の数々には驚嘆です。マ大佐は実に頭の良いお方。武力に優れた武官も良いですが、知略に優れた文官もまた別の良さがあるのです。

■マ・クベはドジっ子なのか?

 様々な策を弄し、ホワイトベースを苦しめるマ大佐。しかしどうも詰めが甘く、毎度毎度惜しいところで取り逃がす。それが積み重なって、最終的にはホワイトベース隊に敗れ去ってしまいます。

 ホワイトベースを大破させるも偽装工作に引っかかりトドメを刺さなかったり、内通を視野に入れ一部防衛線に兵力を置かずに内通が露見して突破されたり、水爆ミサイルを発射するも空中解体されたり。失敗した際の構えも、それはそれは疎かなものです。負けた時に強がりを言ったりする姿も可愛らしいものです。

 しかしその慢心も、自分の策への自信から来るものなのです。いや、策士は慢心したら駄目ですね。それに失敗する方がどこか人間らしくて親しみを持てませんか?全部成功するなどそれこそ神様です。

■骨董品大好き!大佐の確かな眼

 宇宙世紀一の骨董マニア・・・かどうかは知りませんが、彼の骨董好きは劇中でも度々描かれます。初登場シーンでも壷、司令室にも壷、今際の際にも壷。壷、壷、壷。

 皆さんご存知の通り骨董品には偽物も多く、それを掴まされるかもしれないという点で非常にリスキーな趣味だと言わざるを得ません。しかし、その趣味が持つ高貴さは他の趣味とは一線を画しています。実にマ大佐に似合いの趣味であると言えましょう。

 自分の敬愛する上司であるキシリア様にその壷を献上するとも発言しており、そこからは自信が伺えます。彼が上司に贈ろうとするほどの『いいもの』が偽物であるはずがないのです。彼は確かな審美眼を持っていた事は疑うべくもありません。戦争の中にありながら、実に教養人としても輝いています。

■モビルスーツも操縦できる。専用機だってある!

 武人が多いジオン公国内で割と珍しい文人であるマ大佐。しかし彼だって軍人です、やる時はやります。テキサスコロニーでホワイトベースを発見した際、専用モビルスーツで自ら出撃したのです。どちらかと言えば文官な大佐。アムロとガンダムを相手にどれほどの戦いができるものか、とシャアも思っていましたが、得意の策でガンダムの武装を消耗させなんと予想を遥かに超える善戦をします。

 結局は敗北してしまうのですが、その際にシャアは『付け焼刃に何が出来ると言うのだ』と発言しています。つまりマ・クベは付け焼刃と言われる程に短い期間で身に着けた技量で、物語終盤の十分に成長したアムロと互角に渡り合ったのです。それだけの才能があったと言う事です。せめて十分な期間があれば・・・もしかしたら、アムロを倒していたのかもしれません。最高の文官は、最高の武官でもあったのですね。文武両道、なんと素晴らしい人材でしょう。

 主人公を苦しめたり策を弄したりと、あまり良い印象が無い方も多いと思いますが、冷徹で淡々と目的を遂行する姿にはまた別次元なカッコよさがあるのです。


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【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:諸葛均(キャラペディア公式ライター)

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  • マ・クベさんとオーベルシュタインは塩沢兼人さんの御声で持つ。
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