これまで暴力的なプレーで度々問題を起こし、ダーティなイメージが定着しているレアル・マドリードのポルトガル代表DFペペが、クリーンに生まれ変わっているようだ。
今シーズンここまで第15節までを消化したリーガ・エスパニョーラ。全20チームのレギュラーのセンターバックの中で、ペペはまだ1度も警告を受けていない唯一の選手となっている。
ペペは今シーズン、負傷による欠場を除く12試合全てにフル出場し、イエローカードを1枚も貰っていないだけでなく、ファウルも5回しか犯していない。これは、出場13試合でファウル25回、イエローカード5枚のチームメイトのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスと比べると大幅に少ない。
なお、宿敵のバルセロナでは、フランス代表DFジェレミー・マテューが出場12試合でファウル4回、イエローカード2枚、アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノが出場10試合でファウル8回、イエローカード1枚、レッドカード1枚、スペイン代表DFジェラール・ピケが出場10試合でファウル7回、イエローカード4枚となっている。
また、地元ライバルのアトレティコ・マドリードでは、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンが出場14試合でファウル17回、イエローカード3枚、ブラジル代表DFミランダが出場10試合でファウル7回、イエローカード4枚となっている。
このことからも分かる通り、3強のセンターバック間での比較においても、ペペの危険なプレーの少なさは際立っている。実際ペペは、2011年12月17日に行われた2011−12シーズン第17節のセビージャ戦を最後に、丸4年に渡り退場処分を受けていない。
イメージチェンジに成功したとまでは言えないものの、ダーティからクリーンへと変貌したペペ。その的確な守備は、攻撃ばかりに目が行きがちのレアル・マドリードにおいて、もっと注目されるべきだろう。