E-girls/Dreamが、HIROやATSUSHIとの“絆”明かす Aya「EXILEの皆さんが応援してくれていた」

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2015年01月10日 13:51  リアルサウンド

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E-girlsの中心メンバーとして活動するDream。

 E-girlsが、1月9日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で、HIROとの関係性やメンバーの挫折、ブレイクまでの苦労を明かした。


(参考:E-girls/DreamのAmiとAyaが活動振り返る 「Dreamは宇宙一諦めの悪いガールズグループ」


 番組前半では、昨年の『第56回輝く!日本レコード大賞』で三代目 J Soul Brothersが大賞、EXILE ATSUSHIが最優秀歌唱賞を受賞したことについて触れ、EXILEがブレイクするまでの過程を紹介。そしてHIROの物語に大きくかかわっている存在として、この日スタジオにゲストとして登場したE-girlsを挙げた。


 彼女たちとHIROとの出会いは2002年。現在はE-girlsの中心メンバーとして活動するDream(当時の表記はdream)に、追加メンバーとしてAmi、Aya、Shizuka、Erieが加入した際、ダンスの講師として彼女たちを指導していたのがブレイク前のHIROだったという。当時のHIROは、avexが抱えるダンススクールの講師として、デビュー前の倖田來未や島谷ひとみの指導なども行っており、夜はライブハウスやストリートライブ、デパートの屋上へのドサ周りなどを行い、グループと並行で活動していた。加入時の4人について、エイベックス・グループ・ホールディングス代表取締役社長CEOの松浦勝人は「良いなというのが居ないなかで選んだ4人だった」と、光るものを見出していなかったと語ると、HIROも「あくまで教える側と習う側だった」と、いち生徒としてしか接していなかったことを明かした。また、Amiは「EXILEもJ Soul Brothersも知らなかったので、ダンスの先生という感じでした」と、こちらも一人の先生としてしか見ていなかったようだ。


 また、Dreamの4人はデビュー時、年下の女優の部屋に居候し、わずか一畳のスペースに3人で寝たり、築40年のアパートで4年間暮らしたりしていたという。「学校帰りに遊びに行ったことは無かった」(Aya)とレッスンなどで多忙なスケジュールのなか、プライベートはまったく充実していなかったと明かした。さらに、『a-nation』に初出演した2003年当時、ブレイク前のEXILEとともにイベント前半に登場し、観客が静かに見守るなかで互いを鼓舞しあったエピソードを披露した。Ayaは当時について「a-nationではお客さんたちが盛り上がっていなかったけど、うしろでEXILEの皆さんが応援してくれていた」と明かすと、ATSUSHIは「嬉しそうな顔をして僕らに話しかけてくれたのが印象的で。可愛い妹たちみたいな」、松本利夫は「僕らと似た感じの根性や気合いを持っていた」と共鳴するものを感じていたようだ。


 EXILEは、2004年6月に武道館公演を達成。ここからスターへの道を駆け上がっていったが、当時のDreamは未だ浮上せず。2グループの間に生まれた距離について、Amiは「お兄ちゃんという感覚だったんですけど、気付いたらスーパースターになられて、遠くなっていった」、Ayaは「どうやったらそこまで行けるんだと思っていた」と羨望の目で見ていたという。その後、Dreamは、主要メンバーの一人がソロ活動を希望し脱退してしまうと、彼女たちは当時のフットサルブームに乗り、大会に出場するために猛練習。持ち前の運動神経の良さから大会で優勝するなどし、フットサル中心の生活になってしまった。レッスンすらまともに受けられなかったというこの時の活動について、Ayaは「みんな毎日泣いていた」、Shizukaは「自分の職業何なんだろうって考えていた」と、不安定な状態だったことを明かした。


 そして、改名や事務所移籍などを経て、2008年にdreamはavexから解雇通告を受けた。松浦は「僕らの手ではどうしたらいいか、万策尽きたという感じがあって。これを下手に引っ張ってしまうと人生が変わってしまうし、まだ他の方向に行ける年齢だったから」と、彼女たちの人生を考慮したうえでの苦渋の決断であったことを語ったが、メンバーは夢を諦めず、お金を出し合って機材を購入し、路上ライブを何度も決行。HIROはこのとき、Shizukaの誕生日会にATSUSHIとTAKAHIROを連れて登場し、マネージャーからはじめて解散話を聞かされたという。当時の心境について、HIROは「実力をまだ全然見せてないし、もっと飛躍できるきっかけがあったと思った」と、Dreamの可能性を信じていたことと、マネージャーにも励ましの言葉を贈ったことを明かした。


 その後、マネージャーから「最後にチャンスを下さい」と懇願された松浦は「彼女たちの意思を汲んで叶えてくれる事務所があればと思って」と、HIROに電話で連絡を取り、DreamをLDHの所属にできないかと相談。HIROも「夢を追いかけてきたのに『解散』の一言で終わる。僕がZOOをやってたころに経験した『知らぬ間に終わる』というのを彼女たちも経験していた。正直言うと情が一番あったし、一緒に頑張ろうと思った」と、快く彼女たちを受け入れ、2008年7月に正式なLDH所属アーティストとなった。


 この再出発を祝し、ATSUSHIはDreamのために「希望の光 〜奇跡を信じて〜」を作詞。Ayaはデモ音源を聴いたとき「頭から涙が止まらなかった」と語ると、Shizukaは「めちゃくちゃ救われた」、Amiは「限界はもっと先にあるかもしれないと思った」と、同曲に背中を押される形でブレイクへの道程を歩み始めたという。


 LDHが経営するダンス&ボーカルスクール・EXPGには、国民的グループとなったEXILEに憧れる受講生が殺到。HIROは当時のレッスンを見て「男の子にはEXILEや三代目 J Soul Brothersといった夢の受け皿があるが、女子ダンサーにはない」と思い、E-girlsでもナンバー1のダンス力を誇るSAYAKAをはじめ、ダンスの巧い少女を集めた女性ユニット・Happinessを発案した。続いてFlowerを結成するも、当時のFlowerはボーカルが不在。ボーカルを加入させるべく、『VOCAL BATTLE AUDITION 3 〜For Girls〜』を開催し、一般公募でボーカルを募った。その結果、現在E-girlsのメインボーカルを務める鷲尾伶菜や、中心メンバーとして活動する市來杏香、坂東希、佐藤晴美、先日グループを卒業した武藤千春の5人を加入させ、正式にデビューが決定した。


 AKB48とK-POPが女性アイドル市場を独占していた2011年、ダンス&ボーカルグループとしてデビューを飾ったFlowerは順調な滑り出しを見せたが、DreamとHappinessは苦戦していた。そんななか、HIROは「CDが売れない時代に一つ一つのユニットをプロモーションしても厳しいので、思い切って『EXILE系ガールズユニット』ということを前面に押し出す」と閃き、E-girlsを結成。結成当時は各グループのメンバーも戸惑いを見せていたようで、Erieは「Dreamはどうなるんだという気持ちが大きかった」、Amiは「理解できなかった」、鷲尾は「正直不安だった」と、それぞれが穏やかな心境ではなかったことを明かしている。


 しかし、LDHは彼女たちのパフォーマンスを徹底的に磨きあげるという戦略を選択し、デビューシングルの『Follow Me』はオリコンシングル週間ランキングで初登場2位を記録。その後も立て続けにヒットを連発し、『紅白歌合戦』に出場するまでになった。松浦はE-girlsについて「AKB48などのアイドルがいるなかで、LDHらしくホンモノにしてきた。他のアイドルとは一線を画する」と語るなど、“歌とダンスのプロ集団”を作り上げたことを振り返った。番組が行った密着取材では、スタッフがメンバーとの個人面談で、重留真波や中島美央に対し「今のままだと埋もれてサササーっといなくなる」と激励する映像や、ライブ担当のスタッフが「知名度が上がっているけど、コンサートのチケットはそこまで売れていない」と現実を突きつける内容が放送された。レッスンにおいても、アスリート級のメニューをこなし、日々自分たちを追い込んでいることについて、Ayaは「納得できていないようであれば死ぬほど練習すべき。E-girlsは仲良しグループじゃなくて戦いなので、そこに耐えれない子たちは別の道を歩むべき」と、辛辣な一言を放った。


 そして番組では、その戦いを勝ち残ったメンバーとして、鷲尾を紹介。鷲尾は小学生〜中学生時代にいじめに遭っていたことや、母と行ったEXILEのライブでEXPG福岡校が開校したことを知り応募したこと、母から「高校の学費に交通費、レッスン代もバカにならん。そろそろスクールを辞めてくれないか」と打診され、「じゃあ私、高校辞める!」と高校を退学し、アルバイトを行いながら、スクールに通い続けたことを明かした。そんな鷲尾を見た母は、自身の貯金を使って彼女を支援してくれたそうで、鷲尾は「高校も途中で辞めてますし、歌うことをやめると帰る場所が無い」と“負けられない理由”について赤裸々に語った。


 番組終盤では、「E-girlsに聞く禁断の質問」として、中居が「HIROさんには感謝しているがタイプではない」と質問。この質問にYESと答えたのは26人中わずか1人で、中居も思わず「え、他の人はタイプってこと?」と驚愕すると、Ayaは「HIROさんがすごすぎて、他の男性が超えてこない」と、HIROのカリスマ性について熱弁した。また、「E-girlsの将来が正直不安だ」という質問には、6人がYESと回答。鷲尾は「みんなが知ってる曲って、まだ2曲くらいしかないと思うんです。だからもっと国民的になっていかなきゃいけない」と、今後の目標を掲げた。


 番組の最後には、メンバーが「希望の光 〜奇跡を信じて〜」を熱唱し、放送が終了した。なお、同曲はアルバム『E.G.TIME』に「Dream&E-girls version」として収録されているほか、Dreamが2月11日にリリースするシングル『こんなにも』のカップリング曲にも決定している。同作に付属するDVDには、EXILE ATSUSHIとDreamによる同曲の制作風景で紡がれた貴重な映像も収録されているという。(向原康太)



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