福岡市カワイイ区が3月末終了へ 初代区長に元AKB48の篠田麻里子

福岡市が、インターネット上の仮想行政区「カワイイ区」を3月末で終了する方針を明らかにした。3月中旬に開かれる議会で正式に決定される予定で、現在展開している公式サイトやSNSのアカウントも閉鎖する意向だ。

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　福岡市カワイイ区は福岡市8番目の"仮想"行政区として2012年8月に誕生。食やファッション、美容、癒しといった文化や産業、環境など、福岡の魅力や特性を「カワイイ」というコンセプトで発信してきた。交流人口の拡大や産業振興への貢献を目的に活動し、2015年2月までに区民登録数4万1,513人を集めている。初代区長には元AKB48の篠田麻里子が就任し話題を集めたが、「カワイイ区は男女差別を助長する」といった指摘を受け2013年2月に退任。2代目区長はYouTuberとして注目を集めたカナダ出身の福岡人ミカエラ・ブレスウェートが務めている。
　担当者の話によれば、「約2年半にわたって、このような新しい切り口で福岡市をPRしてきた。様々な企業とのコラボレーションやサービスを提供して地域活性化にも繋げ、成果を出した」ことから、今回の廃止を検討。福岡市の運営へ大きな影響は特にないとしており、区民への対応については今後も福岡市に関する情報を届けていく計画だという。カワイイ区に代わる新たな事業の展開は予定しておらず、「今後も"カワイイ区"の精神を受け継ぎ、他のシティプロモーションの中で活かしていきたい」と話している。
■福岡市カワイイ区 公式サイト