【アニメキャラの魅力】美麗な長身長髪メガネ少女！美しき同性愛者「万城目ふみ」とは？『青い花』

志村貴子原作の『青い花』は、恋愛アニメに定評があるカサヰケンイチ監督によりアニメ化されました。原作の雰囲気を生かしつつも、原作では省かれたエピソードを補完したこの作品は、原作のファンからも高い評価を得ました。

　今回紹介する「万城目ふみ」は主人公の一人。CVの「高部あい」は、当時グラビアアイドルで声優には初挑戦でしたが、舌足らずで決して上手とは言えないながらも、「万城目ふみ」というキャラクターにはよく合っていました。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■人見知り、そして再開

　背が高く、きりっとした美少女であるふみ。しかし内気で人見知りで、ちょっとコミュ障なところがあります。そんなふみが高校で孤立しないで済んだのは、同じクラスになった洋子、美和、美沙子が人懐っこく接して仲間に入れてくれたおかげです。

　電車で痴漢にあっても何も出来なかったふみを助けたのは、偶然同じ電車に乗り合わせた別の学校へ通う幼なじみの「奥平あきら（あーちゃん）」でした。それは、幼なじみのあーちゃんとの１０年ぶりの再会となります。

■ふみの女性遍歴

　ふみは同性愛者です。いとこの「花城千津」と恋愛関係にあり、千津に誘われるまま肉体関係まで・・・。しかし、千津が男性と結婚することになり、裏切られるような形でその関係は終わります。強いショックを受けたふみは、千津の結婚式には仮病を使って出席しませんでした。

　その後、同じ学校の先輩「杉本恭己（やすこ）」に口説かれ、デートをした後に図書室でキスをされ、交際することになります。しかし、恭己がふみとつきあったのは、自分の姉と結婚することになっていた男性への気持ちをごまかすためで、そのことを自覚した恭己から一方的に別れを持ちだされてしまいます。恭己と別れてからのふみは、あーちゃんへの気持ちを自覚して他の女性と交際することはありませんでした。

■初恋の人

　原作のふみは、初恋の人があーちゃんだったことを覚えていました。しかし、アニメではそのことを忘れており、雪の降るクリスマスイブに、取り壊されることになった小学校の校舎の前にあーちゃんと立った時、あーちゃんこそが初恋の人だったと思い出す・・・という演出になっていました。その後も続く原作に対し、１１話という制約の中で終わりを迎えるアニメにおいて、“最終回に初恋の人を思い出す”という演出は、とても効果的で印象的なよい改変だったと思います。

■その後の二人

　ふみがあーちゃんを初恋の人だと思いだしたアニメの後も物語は続きます。ふみはとうとうあーちゃんに告白し、あーちゃんは恋愛というものが、それも幼なじみの同性との恋愛というものがよくわからないままふみと交際することになりました。

　しかし結局は別れることになってしまいます。高校を卒業した二人はそれぞれ別の道へと進みますが、ふみの心の中にはずっとあーちゃんがいました。そして、共通の友達の結婚式で再開した二人は・・・。とてもステキな結末が待っています。

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【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者：玄Kuro（キャラペディア公式ライター）

(C)2009 志村貴子・太田出版／青い花製作委員会

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