身体機能の低下で不自由を感じる一面も
みなさんは、最近の60代のシニア世代に対して、どんな印象を持っていますか。「元気でハツラツとしている」と感じている人も多いでしょう。還暦を迎え、ますますアクティブに人生を楽しむシニア世代。そのためには、やはり「健康」への意識が欠かせないようです。
株式会社アサツー ディ・ケイが実施した、60代の生活意識や行動に関する調査によると、健康への不安や悩みでは、男女ともに「視力低下」や「肩こり」、「腰の痛み」が上位に。身体機能の低下で日常生活に不自由を感じている一面も伺えます。
一方で、男性は高血圧に悩む人が約4割だったのに対し、女性では「コレステロール値が高い」(28%)や「太りやすい体質・肥満」(21%)に悩む人が目立ちました。女性はシニアになっても体型(見た目)を意識した健康観を持っているのですね。
シニア世代が目指す「3つの維持」
さて、興味深いのは、シニア世代が肩こり、腰痛などの不調を抱えながらも、じつは「健康に対する不安や悩み」を感じている人の割合が、40代や50代と比べると低いこと。男性では50代がピークで、60代は40代よりも低く、女性では60代が全年齢で最も低い割合でした。
また、「健康に対して自信がある」と回答した60代は28%強(「やや自信がある」を加算)で、50代以下の平均を上回っています。「ストレスをためないようにしている」、「健康のために1年以上続けていることがある」といった人の割合は、他の年齢層より10ポイント以上も高く、このような「意識と行動」が自信を裏付けているようです。
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多くのシニア世代は、これら健康のための取り組みを「体力維持のため」、「良好な体調・健康状態を維持するため」、「基本的な運動機能を維持するため」を実践しています。老いてはますます壮なるべし。3つの“維持”を実践する元気なシニア世代の活躍に、期待がもてそうです。(下玉利 尚明)
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