【米シアトル発】元が取れる!親子のお出かけに使える有料クーポンブック&アプリ

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2015年04月23日 13:02  MAMApicks

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最近、子どもとのお出かけで気づいたのが、4歳ともなると頭数に入れられて有料になる場所がある、ということ。

かつては無料で入場できた息子が有料となると、つい、元が取れるかどうかを考えてしまう……。「これだけ払って入っても、結局また恐竜コーナーだけで終わるなあ」とか、「そこまで気乗りしないなら、こんなに払うのはもったいないか」と、いきなり割高に感じるところも出てきた。


子ども関係の施設は会員制のものも多く、「会員になってしまえば使い放題」だったりするが、我が家はもう水族館と動物園の会員になっている。これ以上会員になったら、私の性格上、また「元を取らねば」とがんばりすぎてしまいそうだ。

そこで重宝するのが、クーポンブック「Chinook Book(チヌーク・ブック)」だ。以前、筆者の記事で紹介した親子向けの公演をはじめ、いろいろなところで割引や無料商品がもらえる。さらに嬉しいのは、参加しているのが、サステナビリティ(=持続可能性)やオーガニック、社会貢献といったキーワードを持つ店舗や団体。

発案したのは、オレゴン州ポートランドにある企業で、ポートランド市とマルトノマ郡のサステナブル開発委員会の基準にもとづいて参加条件を決定、今ではオレゴン州はもちろん、シアトル、ユタ州、コロラド州、ミネソタ州、カリフォルニア州北部のバージョンを展開している。

学校や団体ならファンドレイジングにこのクーポンブックを販売して、売り上げの50%を受け取ることができる。2012年に条件にあった店舗や団体の数は4,700社。提供されたクーポンのうち、91万8千件が使われ、1,970万ドルの経済効果があったという。

と言っても、これは無料で手に入るのではなく、お金を払って買うもの。冊子になったものが20ドル、スマホのアプリが15ドルとリーズナブルだ。たとえば日系スーパーマーケットで50ドル以上使えば10ドルの割引があるし、子ども博物館では大人の入場料金が無料になり(8.25ドルの節約)、科学館なら子供が無料になる(11.50ドルの節約)。

カフェでドリンクを1杯買うと2杯目のドリンクが無料になったり、オーガニック・スーパーマーケットのピザ1枚が無料になったり、レストランでの食事が20%オフになったり。そんなわけで、すぐに元が取れてしまうのだ。

お出かけの時に「これで○○がもらえるよ」「これで△△が安くなるよ」と息子に教えていると、最近はたまに「ここでは Chinook Book 使えるの?」「マミー、お店の人に電話を見せるの忘れちゃだめだよ」と言ってくれる(私はアプリを使っている)。

子どもが大きくなって自分で商品やサービスなどを選ぶ時、こんなふうに私と買い物した経験がいかされることもあるだろうか。

Chinook Book
http://chinookbook.com

大野 拓未
アメリカの大学・大学院を卒業し、自転車業界でOEM営業を経験した後、シアトルの良さをもっと日本人に伝えたくて起業。シアトル初の日本語情報サイト『Junglecity.com』を運営し、取材コーディネート、リサーチ、ウェブサイト構築などを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。

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