国民の半数がまだ肝炎ウイルス検査を受けていない
B型及びC型肝炎ウイルスの患者・感染者は合わせて300万人を超えると推定されており、国内最大の感染症とも言われているウイルス性肝炎。厚生労働省では、平成23年5月16日に策定された肝炎対策基本指針に基づき、肝炎ウイルス検査の受検勧奨や新たな感染の予防に普及啓発を行っています。その1つが肝炎ウイルス検査の受検です。
肝炎ウイルス検査は一般的な健康診断で行われている肝機能検査とは別の検査で、自ら医療機関等で受ける場合以外に、献血や出血を伴う可能性のある手術、分娩の際に行われています。厚労省の調査では、本人の自覚的な受検と無自覚的な受検をあわせると、受検率はB型肝炎で57.4%、C型肝炎では48.0%であることがわかりました。これを受けて、厚生労働省ならびに各自治体では、肝炎ウイルスの検査の受診を呼びかけています。
一生に一度は肝炎ウイルス検査を
厚生労働省は以下に当てはまる方に対し、特に検査をすすめています。
・ これまでB型またはC型肝炎ウイルス検査を受けたことがない
・ 検査を受けたことはあるが、その結果がわからない
・ 家族にB型またはC型肝炎ウイルス感染者もしくは肝がんの患者さんがいる
・ 健康診断の血液検査で肝機能検査の値の異常を指摘されたが、まだ医療機関を受診していない
・ 母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた
・ 輸血や大きな手術を受けた
・ 入墨(タトゥー)を入れたり、医療機関以外でピアスの穴をあけたことがある
・ 集団予防接種の際に注射器の連続使用が行われた
都道府県、保健所設置市および特別区では、保健所又は医療機関において、肝炎ウイルス検査を実施しています。ぜひお役立てください。(QLife編集部)
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