加齢による白内障の予防に必要なビタミンは?

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2015年05月29日 12:00  QLife(キューライフ)

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ビタミンC摂取量が多いほど、老人性白内障と診断される率が低くなる

 老人性白内障は、加齢により眼の中の水晶体を構成する蛋白が酸化することで、水晶体が混濁し、視力が低下する病気です。加齢による水晶体へのダメージは、眼の組織内のアスコルビン酸濃度が関係しますが、このアスコルビン酸濃度はビタミンCを摂取することで高まります。国立がん研究センター がん予防・健診研究センター 予防研究グループが行った研究では、ビタミンCの摂取量が多いほど、老人性白内障と診断される率が低くなることが分かっています。

 これは同研究グループが45〜64歳の男女約40,000人を対象に行ったアンケート調査によるもの。ビタミンCの摂取量を男女ともにそれぞれ均等に5つのグループに分けて、その後5年間の老人性白内障の発症(診断の自己申告)との関係について調べました。すると、ビタミンCの摂取量が最も多いグループの発症リスクは、最も少ないグループに比べ、男性では35%、女性では41%低くなっていたことが分かりました。

老人性白内障の手術を受ける率も低くなる

 さらに厳密に「老人性白内障の手術を受けた」方に絞ってみたところ、こちらもビタミンCの摂取量が最も多いグループの発症リスクは、最も少ないグループに比べ、男性では30%、女性では36%低くなっていました。ビタミンC摂取と老人性白内障発症に関係があることが分かりました。

 ちなみに、ビタミンCを多く含む食材としてレモンを想像する方も多いと思いますが、「酸っぱい食べ物が苦手で・・・」と思っている方に朗報です。ゆずや黄ピーマンでは1.5倍、海苔なら約2倍のビタミンCが含まれるといわれています。ビタミンCを積極的に摂取して、眼を健康に保ちましょう!(QLife編集部)

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