高額でも一番いいがん治療を希望する人の割合が上昇
日本人の死因第1位のがん。早期発見・治療で克服できるケースも増えつつあり、もはや「不治の病」というイメージではないかもしれません。もし自分や家族ががんになったらどのような治療を希望するのか。がん治療に対する意識も、ここ数年で変わってきているようです。
東京海上日動あんしん生命保険株式会社が実施した「がんに関するアンケート調査」の結果を見ても、その変化がわかります。この調査では、20歳から50歳のがん未経験者の男女1,034人に、もし自分や家族ががんになったら治療法はどうするかをたずねました。
自分ががんになった場合では、「治療費が高くても一番いい治療法を選びたい」が34%で、2012年の調査結果(9.2%)と比べ、金額に関わらず良い治療法を選びたいという意識が高まっているようです。ただし、「治療費を負担できる範囲内でいい治療法を選びたい」という人も49%いました。
配偶者には、高くてもより良い治療を望む
一方、配偶者ががんになった場合は、「治療費が高くても一番いい治療法を選ばせたい」が50%に。自分より配偶者への思いやりが強いのでしょうか。家計の負担になっても高額な治療法を選びたいと考える傾向が明らかになりました。これは、2012年の調査でも同様でした。
また、がん検診についての質問で、40歳から50歳の男女のうち、国や自治体が実施するがん検診を受診したことがあると回答したのは、男性19%に対し女性47%。女性の受診率が高く、がんへの意識も高いようです。
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さらに、がん検診を受診したことがある人に、がん保険加入の有無を確認したところ、加入者が37%で未加入者の31%を上回りました。がん保険に加入しているだけあって、がんに対する意識が高いのでしょう。検診はがんの早期発見に繋がります。この機会に受診を検討してみてはいかがでしょうか。(林 渉和子)
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