今年のアタマに生まれた次男も3ヵ月児となり、すっかり丸くなって、腕や足のあきらかに関節ではない箇所に、赤ちゃんならではの輪ゴムをはめたようなシワができている。
(筆者夫婦はこれを「謎関節」と呼んでいる)
なかなか笑わないクールボーイであるが、先日、兄が怒られているさまを見て、声を出しての大笑い……という、微妙なタイミングでその笑顔を見ることに成功した。上の子もそうだったが、赤子というのはなんでこちらがカメラをすぐ出せないときに限って笑うのだろうか。とにかく、情緒は順調に育っているようなので一安心である。
さて、以前「
二人目出産の『産休中やることリスト』反省会 【産前編】」というタイトルで、産休中にやってよかったもの、失敗したことなどを書かせていただいた。
http://mamapicks.jp/archives/52171514.html
今回は“やることリストのその後”についてお伝えしていきたい。
やはり育児は予定通りに進んでくれず、今もドタバタを繰り返している我が家である……。
■「やることリスト」、やっておいてよかったモノ
●産褥ヘルパーさんを呼ぶ(+散歩とIngress)
ヘルパーさんの依頼をしたもののマッチングにいたっていない……というところまでお話していたはずだ。
その後、生協から電話があり、退院後2週目から産褥ヘルパーさんに来てもらえることになった。しかし、長時間は難しいとのことで1回2時間。それでもいいからと5回ほどお願いしてみた。
以前、ファミリーサポートに登録したこともあったのだが、比較的誰に抱っこされてもニコニコしている長男(当時0歳)が、その人に抱っこされたとたんギャン泣きし、なんとなく不安を感じて利用をやめた過去があったので、今回はどうなるかとヒヤヒヤしながらの初日。
ところが、次男の性格的なものなのか、ヘルパーさんさすが!ということなのか、まったく動じずに赤子は抱かれていた。
「じゃあ……」ということでその間、私は産後のリハビリを兼ねて散歩をすることに。
散歩といってもどこに行こう?と困ったとき、役に立ったのが「Ingress」だ。
妊娠中も活用していたアプリだが、近所のポータルを攻めに行く目的があることで長距離を歩ける。
しかし、この時期に始まった某コンビニのドーナッツにすっかりはまってしまい、動いた分が台無しになったのだが……。
■「やることリスト」、失敗したモノ
●出産手当金請求はお早めに!
これこそ本当に細かくリストを作って対応すべきだったと思うのだが、手当金関係には複数あり、病院に直接支払いができる「出産一時金」および、場合によってはその付加金。
会社で健保に入っている方であれば、産休で休んだ分のお金がもらえる「出産手当金」があるのだが、手当金は会社で書いてもらう箇所があるので、そのやり取り分を見込んで早めに着手するべきだった。
……忙しさにかまけて産後1ヵ月が経過。
「あれ、私、来月以降って、お金……?」
ちなみに、健保組合によって書類の処理日数が大きく異なる。
書類が届いて受理されてから入金までにだいたい1ヵ月要すると思っていたほうがいい。
この凡ミスにより我が家は大ピンチに陥った……。
なお、出産手当金は分割申請もできるので、お給料感覚で入金されるように、月ごとの請求をしておくと困らないだろう。
■「やることリスト」、こうすればよかったモノ
●育児ローン(主に関東の方向け)
出産手当金の申請をしくじって生活費に困った我が家。
児童センターの前を通りかかると、東京都の育児ローンの案内があったためさっそく問い合わせた。
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東京都中小企業従業員生活資金融資(すくすく・ささえ)https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/fukuri/yushi/sukusuku.html
低金利で出産準備金や産休・育休中の生活資金、子どもの受験費用などに使えるものなのだが、残念ながら筆者は勤務先が該当せず断念した。妊娠がわかったが生活費に不安がある方などは選択肢のひとつとして覚えておいてもいいだろう。
ちなみに40代が見えている我々に今後降りかかってくるであろう介護問題。それにも適用されるので、東京在住在勤の中小企業にお勤めの方は知っておいて損はない。
その次に調べたのは、ろうきんの福祉ローン。
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福祉ローン|中央労働金庫http://chuo.rokin.com/loan/welfare_loan/
先ほどの東京都のものより金利が上がるが、介護や入院費用、育児関連費用、自然災害などにも適用される。
……結論からいうと資金繰りは何とかなったので現在に至るのだが、家族が増えるといつ何が起こるかわからないことも多くなる。いざというときのサービスは知っておいたほうがいいと思ったのであった。
●服が足りない!
第二子ということもあり、必要な消耗品の目安が見えていたので、新生児衣料についてはだいたい雑誌などで書かれているような枚数をそろえておいた。
ところが、毎日洗濯してもストックが足りなくなっていることに気づく。なぜだ?
授乳しているときに気がついた。
この子、吐き戻しが多いのだ。
一日に数回洗濯機を回すことに疲れてしまって、割り切って安いロンパースを買い足すことにしたのだが、それと同時に保育園入園準備が重なり、園からは「買い足す際には、できれば上下が別々の服を」と言われていた。
2ヵ月児、どう考えても80cmの服はぶかぶかである。
最近は70cmで上下セパレートの洋服もあるようで、いくつかのお店を物色したのだが、GAPなどでは60cmのセパレートの服があることを知った。
そこでポロシャツに短パンというスタイルにしてみたが、いっちょまえな仕上がりと本人の“ドヤ顔”に思わず笑ってしまった。
■予定外だったけどよかったモノ
以下は、想定はしていなかったが使ってみたら案外よかったもの、である。
これから出産のご予定がある皆さまの参考になれば……と書き残すことにする。
●ベビーモニターアプリ
間取りによってはまったく用がないのがベビーモニターである。
我が家も、以前住んでいた家ではベビーベッドとリビングが隣接していたので必要がなかった。しかし、リビングと寝室が離れている場合、「寝てるし大丈夫だろう」と思っていてもやはり気になるので、ベッドですやすやと寝ているお顔が見られれば、それだけで安心するというものだ。
しかし、1万円に迫る勢いのものに手が出ない。
そこで検討したのがベビーモニターのアプリである。
常設にするのであれば、送信と受信でスマートフォンやタブレットが2台必要となるが、我が家の場合、あまっているiPhoneがたまたまあったので(このようなご家庭がどのくらいあるかはわからないが)、送信をiPhone、受信をiPadに設定し、ベビーベッドにスマホを固定する器具を取り付け準備完了。
家庭内のWi-Fiに問題がなければ、という前提つきだが使用感としてはおおむね良好だ。
いろんな種類のアプリが出されているので、それぞれの状況に合わせてチョイスしてみていただきたい。ちなみに我が家は「受信機側からの呼びかけ機能が欲しい」という理由でアプリを選んだ。
●沐浴用マット(洗面所用)
上の子のときはシンクにベビーバスを入れて沐浴を行っていたのだが、今住んでいる家の台所が狭く、その代わり洗面台にシャワーがついているので、今回は洗面台を“赤ちゃんのお風呂”として使用することにした。
ところが、いざやってみると洗面台はつるつるして、沐浴は困難を極めた……。
さわると冷たいからか、小さい人自身も落ち着かない様子だったので、なにかいいマットはないか……と探してきたのがこちら。
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ネットdeさらっとバスマットhttp://shop.akachan.jp/shopping/g/g553023500
似たような商品がいくつかあるのだが、マットは薄くて脱水できたほうがいい。
最初に“浴室で使う赤ちゃん用マット”というのを買ったのだが、見る見るうちに雑巾のにおいがしてきて浴室内に置いておけなくなった経緯があるからだ。
さすがに3ヵ月になると洗面所では狭すぎるほどに本人が成長したため、そろそろ浴室での利用に切り替える時期なのかもしれない。単価を考えたら、十分に元は取っていると思うが。
●ねこあつめ
入院中には本当にお世話になった。
やっている方もいると思うが、スマートフォンのゲームアプリである。
授乳しに行くほかは痛くて動けないなか、えさを置いて放置したあとやってくる猫たちには癒されるのであった……。
厳密には癒されるというより、さっさと部屋拡張して「ねこてちょう」をコンプリートすることに燃えていたのだが。
こういう、なにかを仕掛け放置して、空いた時間に操作する“地引網系”アプリは、産後の生活と相性がいい。
赤子がアクティブになるにつれ、ゲームというのはなかなか触るヒマがなくなっていくので、最近はご無沙汰ではあるものの……。
ひさびさの乳児育児。一度通った道なのでわかっているつもりでも、すっかり忘れている、時代が変わっている、などで毎日あたふたしながら過ごしている。
1回目と違うことといえば、子どもに慣れて少しだけ心に余裕があるので、赤ちゃんがかわいくて仕方ない。長男のときにバタバタして見過ごしてしまったあれこれを、今取り戻しているような気にもなるが、次男は次男、長男は長男なのだ。
長男4歳児もそれなりに手がかかり、ため息ばかりの日もあるが、やるべきこと、やりたいことをリストアップして可視化し、自分にちょっとでも時間と心の余裕ができれば子どもたちにやさしく接する時間も増える……と思いたい。
それでも試行錯誤の毎日にかわりはないのだが、それすら楽しめる境地にはいつ頃なれるのだろうか。
次に作るリストとしては、兄弟たちの予防接種のスケジュールであろう。あきらかに4年前より種類が増えており、家族それぞれの予定を考えるとこれまた頭の痛い問題である。
ワシノ ミカ1976年東京生まれ、都立北園高校出身。19歳の時にインディーズブランドを立ち上げ、以降フリーのデザイナーに。並行してWEBデザイナーとしてテレビ局等に勤務、2010年に長男を出産後は電子書籍サイトのデザイン業務を経て現在はWEBディレクター職。