スリーピースとダブルブレストが復権 スーツがよりクラシカルに

秋冬シーズンに向けて、男性服のクラシックスタイルを代表するスリーピーススーツとダブルブレストが、改めて注目されている。ビームス（BEAMS）のメンズレーベルでは、共地のジャケット・ベスト・スラックスをバリエーション豊富に展開し、伊勢丹では新たにコートを組み合わせたスーツやスリーピースを提案。趣向性が高く敬遠されがちなアイテムだが、スマートなシルエットや個性的な素材を取り入れることで新鮮なスタイルが完成し、コーディネートの幅も広がるという。

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　ビームスが展開するメンズレーベル「ビームスF（BEAMS F）」や「ブリッラ ペル イルグスト（Brilla per il gusto）」の2015-16年秋冬シーズンでは、どの時代も男性服の定番とされているエレガントなクラシックスタイルにフィーチャー。特にスリーピースは、1月に開催されたメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」でも流行に敏感なファッション業界人が多く取り入れていたというスタイルで、ヨーロッパのインポートブランドを中心に数多く取り扱う。ジャケットやジレはダブルブレスト、パンツはプリーツ入りのスリムシルエットがトレンド。素材は個性的なジャカード素材が豊富で、カラーは春夏から引き続きブルーバリエーションと、キャメルなどブラウンバリエーションが多くそろう。
　メンズファッションのキーアイテムとして毎シーズン新たなスーツスタイルを提案している「イセタンメンズ」では、春夏に続き国内外のデザイナーと取り組む「マスタースーツコレクション」を発表。秋冬はジャケットの源流と言われているコートにクローズアップし、コートとパンツのセットアップ、またはコートとスーツという新たなスリーピースを提案する。国内では「エヌハリウッド（N.HOOLYWOOD）」や「ジョン ローレンス サリバン（JOHN LAWRENCE SULLIVAN）」など、海外では「アレキサンダー マックイーン（Alexander McQueen）」「ドリス・ヴァン・ノッテン（Dries Van Noten）」「マルニ（MARNI）」「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」「トム ブラウン ニューヨーク（THOM BROWNE. NEW YORK）」など多数のブランドに別注し、伊勢丹新宿店のメンズ館では2階と3階で取り扱う。