「両手で作った輪っか」より細いふくらはぎは要注意?

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2015年06月22日 12:00  QLife(キューライフ)

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タンパク質摂取量は「戦後直後」レベルまで低下

立命館大学 スポーツ健康科学部教授 藤田聡先生

 飽食の時代といわれる現代。栄養バランスやカロリーを気にせず、好きなものばかり食べてメタボになってしまう人がいる一方で、やせ過ぎの人も多いことも問題になっています。厚生労働省の調査によると、身体を作るうえで欠かせない要素のタンパク質の摂取量は、なんと戦後直後の1950年代と同程度まで減少しています。

 こうした背景から株式会社明治は、良質なタンパク質の摂取源としてミルクプロテインを推奨する「明治ミルクプロテインプロジェクト」を発足。「ミルクプロテインのチカラ!」というロゴ入りの商品の販売を7月から開始すると発表しました。同社はこれまでにもトップアスリートなど運動を行う人向けに人気のプロテイン商品を多く販売。今回はその枠を越え、一般生活者にもタンパク質の重要性の紹介し、日常的な摂取をお勧めするとしています。

目安の筋肉量をカンタンに測る方法とは

 無理な食事制限などによってやせ過ぎると、筋肉量が減少してしまい、さまざまな健康リスクが高まります。プロジェクト発足に合わせて行われたセミナーで講演した立命館大学 スポーツ健康科学部教授の藤田聡先生は「筋肉量の減少は高齢者の問題と認識されていますが、20代から筋肉の減少とそれに伴う疾患リスクの増加は始まっています」と語ります。

 その例として、大腿部周囲径と糖尿病の発症リスクに関するデータを紹介。「大腿部周囲径は足の筋肉量を表しています。大腿部周囲径が細いほど、糖尿病発症のリスクが高くなるという報告があります」と語ります。また「デンマークで成人3,000人を対象に行われた10年間にわたる追跡調査では、太ももの太さと死亡リスクの相関を取ったところ、周囲径が細い人ほど早く亡くなってしまうという研究結果が発表されています」と藤田先生。筋肉量と健康が密接に関係していることを明かしました。

 では、自分の筋肉量を知るためにはどのような方法があるのでしょうか。藤田先生はひとつの目安として、ふくらはぎの太さを調べる方法を紹介。「両手の人差し指と親指で輪を作ります。それをふくらはぎに当てた時に、指が触れてしまう、輪ができてしまう場合はサルコペニア(筋力や身体機能が低下した状態)の予備軍であるといえます」と語ります。その理由として「国立健康・栄養研究所の研究グループが500人以上を対象に調査を行ったところ、ふくらはぎの太さと筋肉量には高い相関関係があることがわかりました。男性では37cm、女性は34cm以下だとサルコペニアの予備軍と報告しているので、この指の輪がちょうどその目安になります」と藤田先生は説明。気軽にできるチェック方法としておすすめしています。

 この方法なら、いつでもどこでも自分の筋肉量が充分なのかどうかすぐにわかりますね。それでは皆さん、早速ふくらはぎに指をあててみましょう。もし、ふくらはぎが輪っかよりも細かったら、良質なタンパク質の摂取と運動を今日から始めてみませんか。(QLife編集部)

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  • 片手輪っか(×1)は手首、両手(×2)は脹脛と首、(×3)で頭と太腿、手を真横に伸ばして身長、などなど体型の標準的相関で言われている話がいろいろあった気がする(ーー;)
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