日本代表DF内田篤人の所属するシャルケが、右サイドバックのブラジル選手を獲得目前であることが明らかになった。
地元紙『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』が22日に報じたもので、所属するブルガリアリーグと移籍金の最終交渉段階とみられている。
内田と同じ右サイドバックでプレーする26歳のジュニオール・カイサラは、3年前に母国ブラジルのECサント・アンドレからブルガリアリーグのルドゴレツに移籍。そこで頭角を現すと、昨年のワールドカップではブラジル代表入りのテストも受けていたという成長株だ。
今シーズンはクラブ初となるチャンピオンズリーグにも出場し、そこでヨーロッパの強豪からも注目されるようになった。同紙によるとシャルケの他、セビージャも興味を示しているが、本人は早くから獲得に動いてくれたシャルケでプレーする意思を持っているという。
同紙は、シャルケが負傷がちの内田以外に本職の右サイドバックの人材が不足していることを指摘。その内田も、痛めていた右しつがい骨腱の手術を受けたばかりであることから、カイサラは内田の控えにとどまらないのではないかとの見方を示している。
カイサラは、ホッフェンハイムへの移籍が決まったチェコ代表のパヴェル・カデラベクとともに、シャルケが狙いを定めていた選手で、攻撃力が持ち味。
現在は、移籍金の交渉段階で、ルドゴレツは500〜600万ユーロ(約6億9700万〜8億3600万円)を要求しているが、シャルケ側はこれを値切りたい考え。相手側が譲歩しない場合、シャルケは契約解約条項つきで獲得するとことになる模様だ。解約条項の金額は500万ユーロ以下とみられているが、いずれにせよ、ブルガリアリーグ史上最高移籍金額となる見込み。