目に見えない子育て費用って?ママFPが教える「家計が苦しい!」と感じるそのワケ

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2015年06月24日 22:31  &Mama

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出産を機に仕事を辞めて、育児が落ち着いたころに仕事復帰を考えているママも多いかと思います。


厚生労働省調査によると、子どもが2歳6か月の時点で働くママの割合は46.5%。前回の調査と比べると、11%以上もアップし、小さい子どもを抱えながら一生懸命働くママたちの姿がうかがえます。


中身をみてみると、常勤で働くママは出産半年後と比べると少し減っているのに、パートやアルバイトで働くママが3倍近くに増えています。これは、子どもが生まれて一度は仕事を辞めたのに、家計に不安を感じて再び働き始めるママが多いと言えます。


今日は、ファイナンシャル・プランナーの筆者が、意外に見逃しがちな子育て費用についてお話します。



■子どもが生まれてから増える「子育てコスト」


子どもが生まれると、将来の教育費にばかり目が行きがちですが、実は生まれた途端に“目に見えない”子育て費用がかかります。


総務省の家計簿から見たファミリーライフ(平成26年)によると、30代未満と30代の世帯では他の世代と比べて幼児関連費が多くなっています。


両世代とも、紙おむつ、粉ミルク、被服・履物で年間7万円弱がかかっています。全年齢の統計では2万円弱ですので、突出しているのがわかりますよね。


しかし、これは世代別の統計なので、子どもが生まれた人だけの統計ではありません。家計相談の実感では、光熱費や食費、お祝い費、子どものための預貯金や保険などを含めると月に3〜4万円程度の子育て費がかかっている家計が多いようです。


筆者も子どもが生まれたときは、水道代が2万円近くになり、検針のおばさんに「何かありましたか?」と尋ねられたことがありました。子どもが生まれると、知らず知らずのうちに増えるお金がいろいろとありますね。


 


■「家計が苦しい!」と感じるワケ


実は子どもが1歳、2歳になっても子育て費用は大きくは変わりません。子どもが成長すれば被服や履物は新しいものを買わなくてはなりませんし、成長とともに食べる量も多くなってきます。


また、中にはおけいこや知育など教育費がかかり始める家庭もあるでしょう。やっとベビー用品をそろえたと思っても、次々必要なものが増えてくるのがこの時期です。


これでは、ママの収入はなくなってしまったのに、「家計が苦しい!」と思うのも当然ですね。子どもの預け先さえあれば少しでも働きたい、と思うのは当然かもしれません。



■出産後では遅い!出産前に「家計の見直し」を


出産前に働いていたママは、毎日が忙しく、子どもが生まれたら仕事を辞めてゆっくり子育てをしたい、と思っている方も多いはず。


でも、仕事を辞めるなら、辞める前に家計の見直しをしておきましょう。子どもが3歳までもらえる児童手当がもし月1万5千円なら、毎月2万5千円程の家計の見直しができれば、子育て費を賄うことができます。ボーナス時に3万円の節約ができれば、毎月2万円の節約でも大丈夫です。



いかがでしたか?


子どもが3歳になったら保育園だけでなく、幼稚園という選択肢が増えるため、延長保育を上手に利用すると、ぐっと働くチャンスが増えるはず。


常勤でバリバリ働くのももちろんステキですが、子どもの成長に合わせて子育てを楽しみながら働く、という選択肢もとてもステキですよね。


筆者は子どもの年齢にかかわらず、ママが40歳になっても、50歳になっても、働きたいと思った時に働ける、そんな社会になったらステキだな、と思います。


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【参考】


※ 21世紀調査 ‐ 厚生労働省


※ 家計簿からみたファミリーライフ 第4章 年齢階級別に見た暮らしの特徴 ‐ 総務省統計局


【著者略歴】


※ 有田美津子・・・ファイナンシャル・プランナー。7年間の専業子育て主婦を経験後、住宅販売・損保会社・都市銀行の住宅ローン窓口を経て独立。自身の仕事と生活体験を大事に子育てママを応援するFP。社会人となった一男一女の母。近著・監修:『トクする住宅ローンはこう借りる』(自由国民社) 出演メディア:BSジャパン、日本テレビ、LEE、週刊朝日、東洋経済新報社ほか多数。


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  • うちはこどもの幼稚園と習い事関連だけで月9万くらいかかってるなー。下の子のオムツとかの雑費含めたら10万(>_<)
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