国立がん研究センターが新たな「がんリスクチェック」を公開
誰もがかかる可能性のある病気、がん。部位によっては発見が難しく、気づいた時には手遅れ、ということもあります。がんの予防には、日ごろから生活習慣に気をつけることが大切です。では、一体どのような生活をしていけば、がんリスクを低下させることができるのでしょうか?
国立がん研究センターは、ウェブサイト上で生活習慣などに関する質問に回答することで、がん発生リスクを算出する「がんリスクチェック」を公開しています。そして、新たに「5つの健康習慣によるがんリスクチェック」を追加しました。
この診断では、がんに罹るリスクの高い喫煙、飲酒、食習慣(塩分)、運動習慣、肥満度の5つの健康習慣について、現在の習慣を続けた場合の、今後10年間でがんになるリスクを算出することができます。なお、リスクチェックの対象年齢は、45歳から74歳の男女です。
「がんと循環器の病気リスクチェック」「大腸がんリスクチェック」も
このリスクチェックでは、がんを遠ざける5つの健康習慣である「禁煙」「節酒」「塩蔵品(たらこ、すじこなど)を控える」「活発な身体活動」「適正なBMI」についての知識も得られます。さらにチェック後には、改善シミュレーションにもトライできるようにもなっています。
喫煙や節度のない飲酒、肥満ががんリスクを高めることは、よく知られていますが、塩分の摂りすぎや運動不足もがんリスクを高めます。外食が続く場合はメニューに気を使う、デスクワークの人は、積極的に体を動かす時間を作るなど、普段の生活での工夫が大切です。
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国立がん研究センターの診断では、他にも「がんと循環器の病気リスクチェック」「大腸がんリスクチェック」と、さまざまな観点からがんリスクをチェックできます。この機会に診断して、今一度生活を見直してみてはいかがでしょうか。(月乃雫)
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