1368馬力のEVが米伝統の山岳自動車レースでガソリン車を破った!

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2015年07月03日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

EV(電気自動車)が、レースでガソリン車を破った!アメリカ・コロラド州で6月28日開催された『パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2015』で、1.368馬力のEV(電気自動車)がガソリン車を抑えて総合1位を獲得。と、同時に、EVカークラスの新記録タイムを樹立したのだ。

レースは、ロッキー山脈の東端にある標高4,301mもの高さを誇る山『パイクスピーク』が舞台。1916年から開催されている伝統あるレースで、標高2,862m地点からスタートし山頂までの公道19.99mを走破、その通過時間を競うものだ。

標高差1,439m、急な登り坂のコーナーの連続を4輪車や2輪車が駆け抜ける様は圧巻! の一言。参加車両は、市販車ベースの4輪車や2輪車など様々で、4輪の中にはEVクラスもある。

軽量ボディや鋭い加速も武器

今回、4輪車の総合1位を獲得したのは、『eO PP03』というEVマシンで参戦したリース・ミレン選手。

electric-winners-pikes-peak-7 エアロダイナズムを追求し、生粋のレーシングカー的フォルムを身にまとった『PP03』は、電動モーターで動くEVながら1,368馬力もの最高出力を発揮。最大トルクも2,160Nm(220.32 kgf·m)を発揮するモンスターマシンだ。しかも、車両重量は1,200kgと超軽量で、0.87kg/psという驚異的パワーウエイトレシオにより、鋭い加速力も武器のひとつだ。

総合1位を決めたタイムは9分7秒222。ちなみに、総合2位もEVで、日本から参戦したドライバー、田嶋伸博選手が駆る『2015 Tajima Rimac E-Runner Concept_One』が9分32秒401をたたき出した。

electric-winners-pikes-peak-5

今までこのレースの最速レコードタイムは、2013年にセバスチャン・ローブ選手がガソリン車で出した8分13秒878。今回の『PP03』は、そのタイムには及ばなかったものの、確実にレース用EVの性能がアップしているのは明らかだ。

近い将来、エコなだけでなく、“ガソリン車の速さを完全に超えた”EVが登場する日も近い!?

このニュースに関するつぶやき

  • モンスター田嶋が2位とは惜しい!EVが圧倒したのはヒルクライムの高山レースだとガソリン車は次第にパワーダウンしてしまうから。熱ダレの問題はあるけど、地上では環境に左右されにくいからね。
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