渋谷で作曲家エリック・サティとその時代展

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2015年07月04日 00:02  オズモール

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オズモール

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19世紀から20世紀への転換期に活躍した作曲家、エリック・サティ。名前を聞いてもピンとこない女子も、数々のCMにも使われているから、楽曲を聞けばきっと分かるはず。

2015年7月8日(水)から8月30日(日)まで、渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で、「エリック・サティとその時代展」が開催される。会場では、「異端の作曲家」と呼ばれたサティの音楽を楽しみながら、彼が生きた時代を彩った芸術家の作品も堪能できるとか。例えば、画家のパブロ・ピカソ、フランシス・ピカビア、ジャン・コクトーなど、サティと交流のあった才能あふれる人々の作品が並ぶ。

サティは、当時若いアーティストや作家が多く集まるパリのモンマルトルに住み、みんなの憩いの場であったキャバレー「シャ・ノワール」の影絵芝居の伴奏者として生活を支える一方で、一度は退学した音楽学校へ40歳を前に再入学したそう。その後に転機が訪れ、やがて高級モード雑誌から挿絵入りの楽譜集を出版することになったのだとか。

「このときの作品『スポーツと気晴らし』を、サティの音楽とともに挿絵や楽譜の画像、詩の朗読で映像作品として会場で紹介します。音と映像によって作品をより立体的に楽しんでいただけると思います」と、広報担当者さん。

その後、脚本をジャン・コクトーが、衣装と舞台装飾をパブロ・ピカソが、そして音楽をサティが手がけたバレエ・リュス公演「パラード」(1917年)が大きな反響を呼んだそう。それ以降も舞台作品をはじめ、多くの芸術家から刺激を受けながら、活躍の場を広げていったとか。

「サティに影響を受けた芸術家も多く、今回は、サティをモチーフにしたマン・レイの作品も展示します」(同)

映像作品はイメージビデオのようにおしゃれな作りで、会場で定期的に流されるから、好きなタイミングでどうぞ。また、7月10日(金)、11日(土)、24日(金)、25日(土)、8月7日(金)、8日(土)、21日(金)、22日(土)には、午後3時から無料でピアノ演奏(15分程度)も聴ける。

このほか、サティも好んで食べたと言われるシュークリームにちなんで、老舗ベーカリー「PAUL」とのタイアップ企画などもあるとか。時代の転換期の中で、自由な発想の天才たちが集まった当時のパリの雰囲気を、サティの音楽とその人生とともに楽しんで。

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  • おいらのくたびれきった心には、サティが優しく響くぜ。
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