『天元突破グレンラガン』の主人公「シモン」。村の片隅でひたすら穴を掘る気弱な少年でしたが、アニキと慕う「カミナ」と共に村を出て、様々な人物と出会いながら成長していきます。仲間を率いて、人類を穴の底の閉じ込めた螺旋王「ロージェノム」、人類殲滅をたくらむ神の如き強大な敵「アンチスパイラル」に戦いを挑む「シモン」。その一方で、敵の王女である「ニア」と出会います。愛を育んでいく二人でしたが、その愛は運命に翻弄され・・・。今回は、そんな「シモン」の魅力についてご紹介したいと思います。
【最新ランキング】最終回にもっとも衝撃を受けたアニメ・漫画 TOP20!【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■気弱な少年時代と精悍な青年時代
『天元突破グレンラガン』は、大きく分けて2つ(正確には4つ)に分けられます。地上で戦った時代、そして宇宙で戦った時代です。地上で戦った時代のシモンは、最初こそ気弱な少年でしたが、アニキと慕うカミナの死と、終生の愛を誓う事になるニアとの出会いにより、大きく成長しました。
宇宙で戦った時代は、青年になったシモンが、人類滅亡の危機に仲間達を率いて敵の本拠地に乗り込んでいきます。普段は温和ですが熱い心をもち、信念を曲げずにどんな敵にも恐れず立ち向かう精悍な司令官として描かれています。地上時代と宇宙時代では、また違った魅力がシモンにはあるのです。
■ニアとの出会い
アニキと慕うカミナが戦死し、ボロボロだった頃にニアと出会います。ニアの励ましと仲間を思う気持ちから復活したシモン。それ以来、ニアに恋心を抱き、青年になった時にプロポーズします。この時ニアは敵のメッセンジャーとして覚醒し、シモンを裏切ることになります。しかし、彼のニアへの愛は変わらず、結果ニアは、元のニアとしての心を取り戻し、この事が最終的に敵を撃破するきっかけとなりました。
■永遠の愛を誓う
敵が滅んでしまったため、消滅する運命にあったニア。シモンは、その事が分かっていながらもニアと結婚式を挙げます。そして永遠の愛を誓う中、永遠に別れる事になるのです。その後シモンは仲間達と別れ、各地を彷徨うことになりますが、女性と付き合うことはないようで、ニアとの愛を貫いているようです。このいじらしいまでニアへの一途な思いも、シモンの大きな魅力といえるでしょう。
ドリルを巨大化させ(最終話はどこまで巨大化したかわからないほど巨大化)、強大な敵を倒してきた熱血な「シモン」。少年時代は気弱で青年時代は温和。どちらが本来のシモンかといえば、おそらく後者なのだと思います。すべての戦いが終わった後、表舞台から姿を消した「シモン」ですが、愛する「ニア」はいないものの、平穏な日々を送っています。放浪の中、人知れず生きて人知れず消えていく・・・。そんな人生こそが「シモン」なのかもしれません。
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)