様々なPCパーツを扱うリンクスインターナショナルが、手のひらサイズのデスクトップPC用ケース「LIVA BORNE(ボルネ)ケース」をリリースした。ご覧のとおりそのモチーフは髑髏。アーティスティックな彫り込みが、トライバルな雰囲気を醸し出している。こんなにもエッジが立ったPCケースは初めて見る。
しかしユーザーを選びすぎるデザインゆえに、大量に売れるアイテムではないだろう。そこで彼らはDMM.makeとタッグを組み、3Dプリンタを用いた世界初の3DプリンティングPCケースとして同製品を販売する。
驚くべきはその価格だ。ケース単体で9980円、内部基盤と3Dプリンティングスタンドとのセットで3万1380円。CPUはCeleron N2807(1.58GHz)、メモリ2GB、ストレージ64GBというスペックとはいえ、よくぞこのプライスを実現できたものだと感じる。
というのも3Dプリンターによるモノ作りはどうしてもコストがかかるからだ。
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3Dプリンタが普及し始めているというニュースもあるが、それはあくまで低価格帯のコンパクトモデルが増えてきただけのこと。出力面の粗がでやすいし、精度面でも不安が残る。販売するためのプロダクトとしてのモノ作りにおいては、低価格帯の3Dプリンタを使うべきではない。精度が高く、嵩の大きな品を出力するならば、数千万円〜数億円クラスの業務用3Dプリンタを使うべきだ。そして実際に、LIVA BORNE(ボルネ)ケースはドイツEOS社のFORMIGA P110という粉末焼結タイプの3Dプリンタを用いて作られた。
歯に電源スイッチを組み込み、USBケーブルは目の部分から取り出せる。また鼻の部分はイヤフォンジャックとなっており、遊びゴコロもふんだんに盛り込んでいる。デスクトップPCといえばビジネスライクなアイテムが多いが、3Dプリンターを用いることで、一品モノのケースを作り出すことも可能だということをLIVA BORNE(ボルネ)ケースは示してくれた。
興味がある人はリンクスインターナショナルが運営している「みんなで自作PCの記事でもブログ」をご覧頂きたい。DMM×LIVAというコーナーで試行錯誤しながら作り上げていった過程を見ることができる。
【参考・画像】
※ LIVA BORNE(ボルネ)ケース
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※ 「みんなで自作PCの記事でもブログ」