ブルガリアの英雄でバルセロナやJリーグの柏レイソルなどでプレーした元同国代表FWフリスト・ストイチコフ氏が、マンチェスター・Uを率いるルイ・ファン・ハール監督を「選手をダメにする悪人」として痛烈に批判した。大手メディア『ESPN』などが報じている。
ストイチコフ氏は1990年代にバルセロナで7シーズンにわたりプレーし、5度のリーグ優勝をはじめ、1992年にはチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)を制覇。しかし、ファン・ハール監督がバルセロナに就任した1997年、ストイチコフ氏の出場機会が激減し、追われるようにしてチームを去った過去がある。
当時もファン・ハール監督との確執から同監督のことを「人間のクズ」と称していたストイチコフ氏は同監督が率いるマンチェスター・Uを次のように評している。
「ファン・ハールの下でプレーする選手たちは必ず破壊され、苦しむことになる。彼は二流選手であり、二流監督だったからだ。彼が原因でクラブを去った選手たちを見れば分かる。彼が最初にバルセロナを率いた時もそうだった。彼は破壊するチームを見つけると、再建に長い年月を費やす男だ」
「マンチェスター・Uは2億ユーロ(約276億円)を使っているが、開幕戦の結果は散々だった。彼らは相手のオウンゴールにより1−0で勝利し、彼は満足だと言った」
なお、ストイチコフ氏はブルガリア代表でも中心選手として1994年のアメリカ・ワールドカップで史上初の準決勝進出を果たし、得点王にも輝いたことで同年のバロンドール(欧州年間最優秀選手賞)を受賞している。