規制緩和で1998年に消防法が改正され、日本にも欧米式のセルフ給油ガソリンスタンドが登場。以降急速に普及が進み、現在では高速道路のサービスエリア以外では、ほぼセルフ給油式が主流となっている。
EV(電気自動車)用の充電スタンドも同様にセルフ式が基本となっており、将来FCV(燃料電池自動車)が普及すれば、いずれ水素ステーションも規制が緩和され、セルフ充填方式になるのかもしれない。
そうしたおり、高級EVメーカーのテスラモーターズが新種の充電スタンドを紹介したことで話題になっている。
クルマから降りなくても自動で充電してくれる
この充電スタンドは金属製の多関節式充電ロボットで、紹介動画ではテスラ『モデルS』の給油口を自動で検出、充電作業をこなす。
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この充電器に付けられた名前はズバリ『Snakebot Autocharger』。
同社のイーロン・マスクCEOが、昨年末に自身のツイッターで新種の充電器を開発していることをほのめかしていたが、いよいよ具現化したようだ。
蛇のような不気味な動きをすることから、スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演のSF映画『宇宙戦争』に登場するロボットの触手をつい連想してしまう。
ワイヤレス充電方式より有利?
日本では、車両側のコストアップが懸念されるワイヤレス式充電器の開発に余念が無いが、テスラの場合は充電器がコスト高となるものの、汎用性の高さや車両直結充電による、充電時間の短縮が期待できる。
テスラが今回開発した『Snakebot Autocharger』は、面倒な充電ノズルの着脱操作を不要にする新種の自動充電ロボットとして、世界から注目を集めそうだ。
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【参考・画像】
※ Charger prototype finding its way to Model S – YouTube