心疾患での死亡率が最も高い高知県が医療機器メーカーらとコラボ、心臓にやさしい「ハートレシピ」を発表

1

2015年09月10日 18:00  QLife(キューライフ)

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

QLife(キューライフ)

「ヘルスケア×食×地域」をテーマに、健康課題の解決を目指す

高知大学医学部 老年病・循環器・神経内科学教授 北岡裕章先生

 全国平均と比較して約10年高齢化が進行し、高血圧症を除く心疾患での死亡率が47都道府県で最も高い高知県。同県では、県民が健やかで心豊かに、支え合いながら生き生きと暮らすために、「日本一の健康長寿県構想」を進めています。そんな高知県と、日本心臓財団、医療機器メーカーのエドワーズライフサイエンス株式会社がコラボし、心臓にやさしい「ハートレシピ」を考案。先日、都内で記者発表会が開催されました。

 はじめに高知大学医学部 老年病・循環器・神経内科学教授の北岡裕章先生が、心疾患と生活習慣との関連について講演しました。日本人の突然死の原因の実に73%を占める循環器疾患。その危険因子には、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が挙げられます。特に高血圧に関係する主な生活習慣は「塩分のとり過ぎにあります」と北岡先生。

 「塩分をとり過ぎると体液が増え、またそれを排泄しようとして血圧が上がり、結果として、心疾患の危険因子である高血圧の発症率を高めてしまいます」と、塩分を控えた食生活を送ることの重要性を、生活習慣修正と血圧の関連性を示すデータの紹介とともに強調しました。

減塩とご当地食材で、心臓にやさしい食事を

 続いて、高知県のご当地食材を活用し、手軽に健康管理に役立てられるレシピ開発を担当した、高知大学医学部附属病院 栄養管理部 栄養管理副部長の伊與木美保先生が「心臓にやさしい食事」について講演しました。伊與木先生は心臓にやさしい食事の条件として、

 ・食塩量6グラム未満
 ・エネルギー量を1600〜1700kcalにする
 ・1日あたり平均31種類の食材を使用、野菜は350グラム以上
 ・食物繊維は1日あたり平均18.5グラム摂る
 ・昼食>夕食>朝食で1日の活動量に沿った栄養摂取

 などを挙げました。

 「心臓にやさしい食事とは“食養生”をすることです。食養生とは、食物の栄養を考慮しながら、病気の予防治療を図ること。このハートレシピが多くの方の食養生に役立つことを期待しています」(伊與木先生)

 今回発表したハートレシピは全21種類。日本心臓財団のホームページから見ることができます。(QLife編集部)

関連リンク

⇒元の記事を読む

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定