約8割が、脚の違和感を覚えたことあり
画像はリリースより「下肢静脈瘤」という病気をご存知でしょうか。静脈が正常に機能せず、下肢に血液が溜まってしまう病気で、年間推計患者数20万人、予備軍は数百万人と言われています。初期症状が足のむくみやだるさ、つりなど日常的な違和感であるため、発症に気付かず放置して病状が進行するケースがあります。
テルモ株式会社が30〜60代の男女1,000人に実施した調査でも、足のむくみ、だるさ、つり、血管の膨らみなどを感じたことのある人は83.9%に。ところが、そのうち84.6%は医師の診療を受けたことがないとのこと。下肢静脈瘤を疑う人は少ないようです。
そもそも下肢静脈瘤という病気の認知度は低く、今回のアンケートで「知っている」は24.8%。一方、「詳しくは知らない」「知らない」を合わせると75.2%にも達しました。とりわけ男性の認知度が低く、「知っている」のはわずか17.2%。30代男性は6.3%と1割以下でした。
単なるむくみと放置せず診察を
下肢静脈瘤は、治療や日常のケアで症状が改善します。調査では、足のセルフケアについても聞いています。「足を動かす」が半数を超え、「お風呂に入る」「睡眠・休息をとる」「運動する」などが多く見られました。一方、「特に対策はしていない」も2割超でした。
また、医療用の「弾性ストッキング」は血流を改善し、下肢静脈瘤の症状改善にも効果がありますが、認知度は24.6%と低め。婦人用ストッキングに似ていることから、男性の6割以上が着用に抵抗感があるようです。治療用とはいえ、ファッション性も大切なのです。
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国際医療福祉大学・三田病院の折口信人医師によると、下肢静脈瘤は、放置して悪化すると血栓や潰瘍になる場合もあるとのこと。普段から適度に足を動かして血行を促すことが大切ですが、もし、不快や違和感を覚えたら自己判断せずに、医師に相談するよう心がけましょう。(林 渉和子)
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