10〜15歳の女の子たちは、母親の予想以上に生理痛に悩んでいる。
画像はリリースより仲良し親子が増えている中、「何でも話しているし、娘について分からないことはない」と思っているお母さんは多いのではないかと思います。しかし、思春期になって生理が始まると、女の子たちにはいろいろな悩みが出てきます。
ライオン株式会社が生理のある10〜15歳の女の子(長女)とその母親108組に対して行った意識調査によると、「生理のこと」や「身体について気になること」は、娘の側からすると話しづらいと感じていることが分かりました。生理や身体の問題について2人で話したことがあるかどうか、またはどれくらい話しているかという質問に関しては、母親と娘では認識に大きな差がありました。母親はそれなりに話を聞いているつもりでも、多くの女の子が「あまり話さない」「話したことはない」と回答しているのです。
また、生理痛の重さに関しても母親と娘では認識に差があり、母親は娘の生理痛を実際よりも軽く捉えています。そして、「(娘が)生理痛で困っていること」について、母親は「身体が重い、動かしにくい」という回答が多かったのに対して、娘側は「遊んだり、おしゃべりがつらい」「授業や勉強に集中できない」という回答が多い結果となりました。日常生活に支障を感じているとなると、彼女たちは思ったよりも生理について悩んでいるかもしれません。
困った時の情報源は「母親」。正しい対処法を知り、適切なアドバイスを。
生理に関して話しづらいと感じている一方で、困った時、分からないことがあった時の情報源を尋ねると、圧倒的に「母親」という回答が挙がっています。では、娘が生理痛に苦しんでいる時、母親はどのようなアドバイスをすべきなのでしょうか。ライオンのヘルスケマイスター 山岸氏は、生理痛を緩和するために3つの施策を提案しています。
血行をよくし、身体を温める
生理痛があるとまずは安静にしようと思いがちですが、実は逆効果。血行を良くすることが重要なので、軽い運動やストレッチがおすすめです。また、お腹と腰に使い捨てカイロを当てたり、温かい飲み物を飲んで身体を温めたりするのもよいでしょう。
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バランスの良い食事をきちんと摂る
生理中は貧血になりがちです。栄養が足りないと血行が悪くなるので、バランスのよい食事を心掛けましょう。また、無理なダイエットはホルモンバランスを崩してしまいます。10代は身体をつくる大切な時期ですから、毎日3食きちんと食事を摂るようにしましょう。
痛みが強い時は鎮痛薬で早めに対処
痛みが強い時や、避けられないイベントがある場合は、鎮痛薬の服用も検討しましょう。副作用や依存を心配してギリギリまで我慢してしまうと、痛みの原因物質が大量に産出されて薬が効きづらくなってしまいます。結果的に服用用量が増えてしまうのです。用法・容量を確認して、早めに服用することをおすすめします。
10代は子宮が未成熟で、子宮口が固い状況です。そこで経血を排出するために子宮の筋肉が収縮し、痛みを感じることが多くなるのです。同じ女性だからと分かった気にならず、生理痛について悩んでいないか時々確認してあげてくださいね。(宮坂 方子)
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