気づかないうちにスメルハラスメント?体臭に対する男女の嗅覚の差について

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2015年10月08日 18:00  QLife(キューライフ)

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男性には気づかない匂いを女性は感じている

画像はリリースより

 加齢臭や汗の匂いなど、何かと体臭が気になる中年男性。自分は大丈夫だと思っていても、実は気づかないうちに女性たちに迷惑をかけているかもしれません。

 ボディケアやヘアスタイリング商品を販売する株式会社マンダムは、東北大学と共同で男性の体臭について研究しています。体臭の主成分には、汗や足の匂いの原因成分である「イソ吉草酸」、加齢臭の原因成分である「ノネナール」、そして、中年男性に特有の脂っぽい汗の匂い「ミドル臭」の原因成分として、「ジアセチル」があります。

 55名の男女にこれら3つの原因成分を嗅いでもらい、どれくらいの濃度で匂いに気づくか、どれくらい不快感があるかを解析したところ、ミドル臭の原因成分であるジアセチルは、ほかの2つの成分と比べて感じる人と感じない人の個人差が大きいことが分かったのです。

 ジアセチルに最も鈍感な人は、最も敏感な人が判別できる濃度の1万倍にしても匂いを判別することができませんでした。そして、男性と女性でも感度に差があり、男性では35%、女性では21%がジアセチルに鈍感であるという結果が出たのです。これは、男性のほうがジアセチルの臭気に気づけない人が多く、知らず知らずのうちに周囲に不快感を与えてしまうリスクがあることを示しています。男性の3分の1ということは、決して他人事ではない数字です。

同じ匂いでも、女性のほうが不快感を強く感じる傾向に

 一方で、ジアセチルに感度がある男女で比較すると、女性のほうが匂いに対して感じる不快度が高いことも分かりました。また、汗や足の匂いの主要成分である「イソ吉草酸」に関しても、男性より女性のほうが敏感です。年代別に見ると、20代のうちは男女差がほとんどないのですが、40代男性と20代女性の感度には大きな差が見られます。加齢臭とミドル臭の原因成分には年齢差は見られませんでしたが、総じて男性のほうが匂いに鈍感であると言ってよいでしょう。

 最近、「〇〇ハラスメント」という言葉が流行っていますが、体臭や口臭、強すぎる香水などの匂いに対処せず、周囲に迷惑をかけることを「スメルハラスメント」と言うそうです。自分自身は匂いを認識できなくても、娘さんから「臭い」と文句を言われたり、職場や電車の中で近くにいた若い女性に顔をしかめられたりといった経験がある方は、体臭予防を検討したほうがよさそうです。(宮坂 方子)

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  • おっさんの体臭やらのハラスメントを提案されるなら、ばばあの化粧、香水ハラスメントを提案する!!自分の気に入らないものはなんでもハラスメントにしていいわけやない。いつからギスギスしだしたんや…。
    • イイネ!1
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