スマホで「つい前かがみ」は危険がいっぱい、ご注意を

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2015年10月19日 18:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

腱鞘炎、眼精疲労、睡眠障害などのリスクが指摘される“スマホやり過ぎ現象”

 路上や駅構内では、「歩きスマホ」「立ちスマホ」をよく見かけます。さらには「自転車スマホ」するツワモノも珍しくありません。(なお、自転車に乗りながらのスマホ操作は法律違反にあたることになりました。詳しくは警察庁ホームページ「自転車に係る主な交通ルール」をご覧ください)

 こうした“スマホやり過ぎ現象”は世界中で起きていることで、同時に、それに顔をしかめている医師も世界中に多く、「スマホはこんなに健康に良くない!」という研究論文がたくさん発表されています。特に子ども達の発育影響に警鐘を鳴らす記事は、人々の関心を得やすいのか、洋の東西を問わずよく医学誌に掲載されています。具体的に指摘されているリスク症状は、腱鞘炎、眼精疲労、睡眠障害、昼夜逆転、不登校などです。

 とはいえ、逆の話もあります。スマホが健康増進や治療支援になるという例です。スマホを活用することで、うつ病や生活習慣病がこんなに改善したという研究論文も実は少なくありません。米国ではすでに、公的(米国食品医薬品局:FDA)に治療目的で承認されたアプリも複数出ており、日本でも「薬の代わりに医師がアプリを処方する」ようになるのは時間の問題でしょう。スマホが今後ますます高機能化するに伴い、私たちの健康に及ぼす影響は大きくなる一方でしょう。

頸椎ヘルニアに陥る可能性もあるストレートネックって?

 ただ、おそらく現時点で最も一般的に影響が指摘されているのは、スマホ操作時の「姿勢」を原因とする、ストレートネック症状です。冒頭の「歩きスマホ」「立ちスマホ」をしている人の姿を眺めてみると良く分かりますが、頭が首よりも前に出た姿勢を長く続けている人が少なくありません。こうした姿勢が固定されてしまうと、首が前傾してカーブが失われた状態になります。本来は、弓なりに連なった頸椎(首の骨)が、そのカーブで負荷分散させることで、頭の重さ(あなたの体重の約10%もあります!)の大部分を支えているのですが、ストレートネックになると、首の筋肉だけで頭を支えなければなりません。当然、肩こりや頭痛などさまざまな症状が出やすくなるわけです。

 ストレートネック症状になるのは、筋肉が弱い女性の方が多いそうです。ひどいと頸椎ヘルニアになることもあり、そうなると長年にわたって辛い痛みに日常的に苦しむ羽目になりかねません。スマホを使う時には良い姿勢を心がけ、時々は操作を中断して上半身をほぐすなど運動をするように心がけましょう! (QLife編集部)

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