グラビアアイドルが執筆する小説、その真価とは?

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2015年11月04日 21:41  新刊JP

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杉原杏璃さんの『「......and LOVE」』(双葉社刊)
日経BP社発行の月刊誌『日経トレンディ』による「2015年ヒット商品ベスト30」が11月3日に発表され、2位にお笑い芸人の又吉直樹さんが執筆した『火花』(文藝春秋/刊)がランクイン。不況と言われる出版業界においても嬉しいニュースとなった。

 最近では芸能人が小説を執筆し、話題になることは少なくない。男性アイドルグループ・NEWSのメンバーである加藤シゲアキさんは今年6月に4作目となる『傘をもたない蟻たちは』(KADOKAWA/刊)を出版。お笑い芸人のマキタスポーツさんは槙田雄司名義で『文學界』(文藝春秋/刊)にて「雌伏三十年」を連載中だ。

 一方で、現役グラビアアイドルがかなりキワどい描写を織り交ぜた恋愛小説を執筆することもある。「ドロリッチ」のCMにも出演していた今野杏南さんの『撮られたい』(ティー・オーエンタテインメント/刊)は、売れないグラビアアイドルが、カメラマンとの出会いと彼からの調教を経て「女の性」に目覚めていくというストーリー。現役グラドルだからこそ描くける世界がそこには広がっている。また、11月には小説アプリ「エブリスタウーマン」にて2作目となる『水魚の交わり』を公開。本作のグラビアアイドルを主人公に、イケメンマネージャーとの恋愛を、連載形式で描いていくという。
 グラビアアイドルの小説としては他にも、杉原杏璃さんが6月に『「......and LOVE」』(双葉社/刊)を出版。「SEXYノベル」と銘打たれたこの小説の主人公の名前は「アンリ」、職業はグラビアアイドル。その主人公が男たちの狭間で成長していく姿が描かれている。どこまでが本人の実体験で、どこからがフィクションなのか、ファンはやきもきするだろう。

 小説は、作者本人の実体験をベースにしてつづられることが少なくない。だからこそ、その作品にその人の思想であったり、哲学であったりがダイレクトに投影される。
 グラビアアイドルが執筆した小説は、やはりグラビアアイドルを主人公にした女性の恋愛ストーリーが多い。小説の技術の稚拙さが見え隠れすることもあるかもしれないが、それはご愛嬌。そこには彼女たちにしか描けない世界が広がっているはずだ。
(割井洋太/新刊JP編集部)

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