生涯現役で働き続けるために必要な要素とは?60歳以降の就業と健康の問題について

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2015年11月06日 15:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

60歳以降も就業を希望する人は約6割

画像はリリースより

 団塊世代が65歳以上になり、超高齢化社会が到来した日本。労働人口の減少が見込まれる中、高齢者の雇用は国としても重大な問題として捉えられています。2015年10月には、厚生労働省が「高齢者の雇用状況」について集計結果を発表し、高齢者の雇用整備が進んでいることが明らかになりました。しかし、高齢になってからも働くことに関して、人々は実際にどう考えているのでしょうか。

 この問題に関して、味の素株式会社が40〜70代の男女2,000名にインターネット調査を実施。60歳以降も就業を希望する人は、全体の6割程度となりました(「働きたい」、「どちらかといえば働きたい」と回答した人の総計)。また、40〜60代男性のみで見ると、約7割が働き続けることを希望しています。

 その一方で、就業に関して不安を感じている人が多いことも実情です。60歳以降の就業に関する不安についての質問に対して、回答として最も多かったのが「体力的に続けられない」(57.0%)、次いで「健康を維持する」(39.2%)が続きます。「雇用先が見つからない」(30.2%)、または「自分に向いている仕事がない」(25.4%)といった問題以上に、身体面での不安が強いのです。

身体の衰えを不安視する声が多く挙がるも、対策をとっている人は4割

 働く上で身体の衰えを不安視する声が多く挙がる中、実際に60代、70代の多くの人が「足の筋力の低下」や「握力の低下」など筋力の低下を実感しています。しかし、筋力低下の対策を行っているかという質問に対して最も回答が多かったのは、「行っていることはない」で、全体の4割に及びました。

 そのほかに対策として挙がったのは、「意識的に歩くようにしている」が40%程度で、「1日3回食事をとる」が25%。しかし、筋力の増強につながる栄養素の摂取を意識している人は非常に少ないという結果でした。

 5年前と比べて食事量が減り、肉より野菜を食べるようになったと実感している人も多く見られましたが、筋肉をつくるためには運動だけではなく、肉や魚に含まれる良質なたんぱく質の摂取が欠かせません。仕事は社会に貢献する実感や人とのつながりをもたらし、人生を充実させる要素でもあります。生涯現役を続けるために、運動だけではなく栄養面にも気を付けるようにしたいものです。(宮坂方子)

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