テロ犠牲者の追悼試合はイングランドに軍配…19歳アリのデビュー弾で仏に勝利

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2015年11月18日 11:50  サッカーキング

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キックオフ前に黙祷するフランス代表とイングランド代表の選手たち [写真]=The FA via Getty Images
国際親善試合が17日に行われ、イングランド代表とフランス代表が対戦した。

 13日にフランス・パリで起きた同時多発テロの影響で中止の可能性もあった同試合だが、FFF(フランスサッカー連盟)との話し合いの結果、FA(イングランドサッカー協会)のグレッグ・ダイク会長は「フランス人との連帯を表明し、敬意を示すための機会としたい」とし、予定通り開催することを決定した。

 会場のウェンブリー・スタジアムはフランスのトリコロールカラーに染まり、テロの犠牲になった129名を偲ぶ、追悼の一戦となった同試合。試合前には、イングランド代表サポーターも含む観客約7万人がフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を大合唱。さらに、FAの名誉会長を務めるイギリス王室のウィリアム王子、イングランド代表のロイ・ホジソン監督、そしてフランス代表のディディエ・デシャン監督によって、ピッチサイドで献花が行なわれ、キックオフ直前には約1分間の黙祷も実施された。

 試合は、開始39分にホームのイングランドが先制に成功する。キャプテンのウェイン・ルーニーからパスを受けたデレ・アリが、ペナルティエリア前中央で右足を振り抜き、シュートを豪快にゴール左上隅に突き刺した。先発で代表初出場を果たした19歳のアリが、先制点となる初ゴールで代表デビューを飾った。

 1点リードで前半を折り返したイングランドは、後半開始直後に追加点を奪う。左サイドに抜け出したラヒーム・スターリングがクロスを供給。ファーサイドにいたルーニーが、右足でダイレクトボレーを放つと、シュートはGKウーゴ・ロリスの手を弾いて、ゴールに吸い込まれた。

 反撃を狙うフランスは、59分にポール・ポグバがエリア手前左からミドルシュートでゴールを狙うが、クロスバー上。66分には、ポグバとのワンツーでアントニー・マルシャルがエリア内左に抜け出すが、シュートはGKジャック・バトランドに阻まれた。90分には再びポグバがエリア手前左から右足シュートを放つが、枠を捉えられなかった。

 このままフランスの反撃は実らず、試合終了。イングランドが2−0の勝利を収めた。

【スコア】
イングランド代表 2−0 フランス代表

【得点者】
1−0 39分 デレ・アリ(イングランド)
2−0 48分 ウェイン・ルーニー(イングランド)


このニュースに関するつぶやき

  • 来年6月のEURO2016はフランス大会やから無事に開催出来るかわからんな。パブリックやスポーツバーやら標的になるかもな。オランド大統領は厳しい決断やな。もし開催不可ならばテロに屈したと言われてISの思う壺やな
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