薬について薬剤師と「相談したことがない」人は61.6%にも−ファイザー調査

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2015年12月08日 18:00  QLife(キューライフ)

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「かかりつけ薬局」と二人三脚で取り組むセルフメディケーションのススメ

帝京平成大学 薬学部薬学科教授 井手口直子先生

 頭が痛い、腰が痛い、歯が痛い・・・。歳を重ねるごとに増える全身の痛み。そんな長く続く痛みを抱える全国の20歳以上の男女9,400人を対象に、ファイザー株式会社が行った調査では、痛みがあるにもかかわらず痛み止めの薬を使ったことがない人は1,654人と、わずか17.6%だったことがわかりました。

 身近な薬と言える痛み止め薬。病院でもらう処方薬の他に、薬局で買える一般用医薬品(OTC)もあります。近年、こうしたOTCを活用したり、バランスのよい食生活を心がけたりすることで、自身の健康を保つ「セルフメディケーション」の推進が呼びかけられています。

 「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てしてください、というのがセルフメディケーションの考え方です。その薬を使う場面において、薬剤師がアドバイス、サポートします」と語るのは、帝京平成大学 薬学部薬学科教授の井手口直子先生。井手口先生は、ファイザー株式会社・エーザイ株式会社主催で行われたプレスセミナー「いまさら聞けない痛み止め薬の基礎知識」で講演し、生活者と薬、そして薬剤師の上手な関わり方について語りました。

薬剤師に「いつも相談している」のはわずか3.2%

 薬剤師は薬を使用する際、アドバイスやサポートをしてくれる、私たちにとって力強い味方です。しかし実際のところは、薬について薬剤師に相談したことがある人は少数派のようです。今回の調査では、61.6%の人が「相談したことは全くない」と回答。逆に「いつも相談している」と回答した人はわずか3.2%にとどまります。相談しない理由は、「医師から説明を聞いていたので」が最多の24.0%。他にも「インターネットなどで調べられるので」も14.0%でした。

 近年、自分の病気や健康について相談できる「かかりつけ医」を持つことの重要性が叫ばれています。同じく、薬について相談できる「かかりつけ薬局」を持つことも大切です。かかりつけ薬局を決めていれば、仮に複数の病院から同じ薬を処方されたとしても、薬剤師が気づいてくれます。「かかりつけ薬局を持っていただければ、処方薬もOTCもキチンと管理できます。薬局には『薬歴簿』があるので、ダブりや相互作用、副作用といった安全性についてもチェックできます」(井手口先生)

 痛み止め薬は内科や歯科、整形外科などさまざまな病院から処方されることがあります。気づかずに同じ種類の薬を飲んで過剰摂取してしまったり、実は必要のない薬を飲み続けていたなんてことも。また、処方薬とOTCの飲み合わせにも注意が必要。はじめて飲む薬があるときや薬について悩みがあるときは、医師だけでなく薬剤師に相談してみるのもいいでしょう。(QLife編集部)

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  • いつもじゃないけど市販品の頭痛薬を飲んだ後(店頭販売の物だから当然お薬手帳に記載はない)の服薬する場合問題はないか聞いた事はある。
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