タバコをやめる?やめない?ファイザーが喫煙者の意識調査を実施

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2015年12月10日 12:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

禁煙の風潮を感じつつも、実際に禁煙に挑戦する人は少数

 街を歩けば禁煙、分煙が進みつつあることを実感する昨今。受動喫煙防止条例を制定する市町村も増えていますが、喫煙者はどう感じているのでしょうか。

 ファイザー株式会社が全国の喫煙者と禁煙成功者6,186人に対して意識調査を行いました。喫煙者に「最近、あなたの身の回りでタバコを吸いづらいという雰囲気を感じますか?」と尋ねたところ、74.2%に当たる4,223人が「吸いづらい」と回答しました。

 この調査は、2014年に行ったアンケート調査の回答者に対して行っています。この1年で禁煙に挑戦した人は24.5%と、前回調査時の21.7%から2.8ポイント増加。また、禁煙挑戦者のうち禁煙に成功した人の比率も32.9%と、前回調査時の27.9%より5ポイント増加していました。この結果からも、禁煙に対する意識が高まっていることがうかがい知れます。

 一方で、禁煙に挑戦しなかった人は75.5%(4,673人)と、大多数に及びます。その理由を尋ねたところ、「イライラしてしまうと思うから」が25.0%で最も多く、次いで「何があっても禁煙しようと思わないから」が23.6%、「喫煙本数を減らすことで対処するから」が13.3%となりました。

喫煙者の7割が「ニコチン依存症」、タバコがやめられない人は禁煙外来の受診を

 喫煙者に対して、タバコをやめようと思えばすぐに禁煙できるとかと尋ねたところ、66.8%(3,802人)が「いいえ」と回答。実際にこの1年で禁煙に成功したのは、全回答者のうち8.1%(男性5.8%、女性11.0%)と低水準に留まりました。この結果から、禁煙に対する関心は高まっているものの、実際に禁煙を成功させるのは難しいと感じていることが分かります。

 禁煙が難しい要因として「ニコチン依存症」が考えられます。自分は大丈夫だと思われるかもしれませんが、喫煙者のうち約7割がニコチン依存症であると推定されています(2005年厚生労働省研究費補助金・第3次対がん総合戦略事業より)。喫煙後1時間ほどで集中力がなくなったり、イライラしたり、頭痛がしたりといった症状を感じる方は、ニコチン依存症を疑ったほうがよいでしょう。

 2020年に行われる国際的スポーツ祭典の開催に向け、首都圏でも受動喫煙防止条例の制定が検討されています。タバコを吸いづらいと感じる場面は、これからどんどん増えていくでしょう。禁煙に挑戦する意向がある人の半数が「自分の意志のみ」で禁煙すると回答していますが、ニコチン依存症が疑われる人は、禁煙外来を受診し、医療関係者の指導の下で治療を受けたほうが確実です。(宮坂方子)

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  • パチンコ屋に行くと、老若男女関係無く90%以上が喫煙者(体感的に)。皆さん、当然周囲に一切気を配らずに吸ってます。
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