東京タワーに高さ2.1メートル日本最大級の“募金箱”出現

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2015年12月10日 16:00  QLife(キューライフ)

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お披露目会には「マツコロイド」でおなじみのロボット工学者・石黒教授も

大阪大学教授の石黒浩氏(右)とテレノイド。中央下にはSotaの姿も

 バイエルホールディング株式会社は12月9日、東京タワーで「バイエルイノベーション寄付BOX」のお披露目会を開催。ロボット工学者で大阪大学教授の石黒浩氏がゲストとして登場しました。

 1863年の創業以来、科学のイノベーションによって人々の暮らしに貢献してきたバイエル。今後もイノベーティブな取り組みを継続するとともにイノベーションを支える仕組みや文化の重要性を伝える活動を同社は行っています。今回のバイエルイノベーション寄付BOXもその一環。全長3.6メートル、高さ2.1メートルにもおよぶ日本最大級の募金箱で、コインを投入すると動き出す、からくり仕掛けになっており、世界を変えたイノベーションの歴史を学びながら楽しくイノベーションに貢献できる仕組みです。

 「マツコロイド」をはじめとする「ジェミノイド」の制作者としておなじみの石黒教授は、介護や医療にも活用できると期待される遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」や社会的対話ロボット「Sota」の開発にも携わった、今まさにイノベーションを巻き起こしている人物のひとり。今回のお披露目会では研究開発のきっかけやイノベーションの重要性を語りました。

12月13日までの期間限定

 巨大な寄付BOXに描かれたさまざまなイノベーションを目にした石黒教授は、「この世の中を変えてきた技術がたくさん描かれていますね」とコメント。描かれたイノベーションの中で思い入れのあるものを問われると、ベルによる電話機の発明を挙げました。「テレノイドは電話機みたいなもの。電話機は声を遠くに運ぶものですが、遠隔操作型ロボットのテレノイドは、人の存在を運ぶ、テレノイドの向こう側にいる人の存在を感じることができるものです」と語りました。

 テレノイドの特徴性なデザインについて石黒教授は「リアルなデザインだと小さな子どもがびっくりします。誰もが親しく関われるように、性別も年齢もわからないニュートラルなデザインにしました。一見不気味ですが、話してみればすぐに“いい感じ”になります」と説明。「認知症の方が話せるようになったり、人と話せない障がい者のお子さんがテレノイドとは話せたり約束を守れたり、という変化が見られています。人間と話すのは緊張するみんな同じ。ロボットの方が気楽に話しかけられます。いろんな方を支援できるロボットになれば」と、今後に期待を寄せました。

 なお、バイエルイノベーション寄付BOXは12月13日まで、東京タワー・フットタウン2階に設置され、集まった寄付金は発明協会の青少年創造性開発育成事業に寄与されます。この募金を通して、過去のイノベーションに思いをはせ、未来のイノベーションへの貢献に一役買ってみてはいかがでしょうか。(QLife編集部)

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