「健康な食事パターン」守れているのは約3人に1人
2014年10月に厚生労働省がとりまとめた「日本人の長寿を支える『健康な食事』のあり方に関する検討会の報告書」によると、
主食…精製度の低い穀物を利用した主食
主菜…魚介類、肉類、卵類、大豆(または大豆製品)を主材料とした副食
副菜…緑黄色野菜を含む2種類以上の野菜を使用した副食
を組み合わせることが、日本における「健康な食事」パターンであるとしています。
果たして、現代日本でこの「健康な食事パターン」を守れている人はどのくらいいるのでしょうか?先日、厚労省から発表された「国民健康・栄養調査」の平成25年版によると、3食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べているのは男性で38.4%、女性で36.5%でした。また、その割合は男女ともに若いほど低い傾向にあることがわかりました。また、1985年に旧厚生省が作成した「一日30食品を目標に」についても、今回の調査で、1日の食品数の平均値が22.3食品と目標にはまだほど遠いことがわかりました。特に若い世代で朝食の食品数が少なく20〜40代では平均4〜5品目しか取れていません。
減塩志向はより一層進む
トレンド総研が発表した「2016年トレンド予測」でも、健康のカテゴリで「進化系減塩」が選ばれるなど、世の中は「おいしい減塩」を目指す雰囲気が高まっています。実際、今回の調査でも、成人の1日の食塩摂取量の平均値は、男性で11.1g、女性で9.4gと、男女ともに、10年間で減少傾向にあることがわかりました。ただし、「健康日本21(第2次)」の目標では1日あたりの食塩摂取量は8gとまだまだなのも確か。今回の調査の生年齢別でも、一番少ない女性20代でも8.6gとオーバーしています。
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「健康であること」は「美味しい食事を楽しめること」にもつながります。そのためにも、普段から食生活には気を付けたいものですね。
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