【大晦日の渋谷では何が起きていたか? 怒号と暴力で迎えられた新年の画像・動画をすべて見る】
しかし、渋谷に集まる若者たちは、いつからかそんな普通の、ありきたりな年越しに飽きてしまっていた。
2016年を迎えようとしていた12月31日、オフィス周辺の渋谷に潜入。警察官や機動隊員1000人以上が投じられ厳戒態勢が敷かれた渋谷の街を写真におさめた。実際に警察官の方にも取材を行った。
(写真:ヤマシタヒロヒサ、わいがちゃんよねや)
大晦日の夜、なぜ人は渋谷に集まるのか、なぜ規制されるのか
近年、大晦日の夜に渋谷に大量の警察官や護送車、パトカーが投じられ、交通整備や駅前の封鎖が行われるようになった。これにより、通常のルートが歩道・車道ともに封鎖され、大変な混雑が発生していることは以前も報じた通りだ。
多くの若者が渋谷に集まり、路上でお祭り騒ぎを行う光景。ハロウィンやクリスマス(今年はクリスマスは人気がなかったが)といった祭日がある度に発生する現象だが、大晦日のそれはハレの雰囲気を通り越し、暴動に近いものとなる。
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厳戒態勢の理由を聞いてみた
実際になぜこのような厳戒態勢をひいているのか、警備にあたっている警察官に取材したところ、丁寧に答えていただくことができた。
──ハロウィンやクリスマスなども渋谷は人で溢れかえり、お祭り騒ぎになりますが、大晦日ほどの厳重な警備は行われていません。過剰な交通規制によって、逆に多くの人がそれを破ろうとけしかけたり、イタズラをしているようにも見えますが、なぜここまでするのでしょうか?
警察官の方 数年前の話なのですが、渋谷のスクランブル交差点付近にあるモニターで、大きくカウントダウンを煽ったことがありました。そこで泥酔した若者が電柱によじ登り、死傷する事故があったんですね。規制はそこからはじまっています。
──何人くらいの警察や機動隊の方が規制や警備のために渋谷に集まっているのでしょうか。
警察官の方 正確な数値は言えませんが、1000人はゆうに超える人数が集まっていますね。年越しの熱気がおさまる深夜2時までは、TSUTAYA前の通りやスクランブル交差点には立ち入りできないようにしています。
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実際、そのくらいカウントダウンやお祭り目的できていた人と警察は衝突している場面が多く、驚いた。
2016年を迎えた瞬間
取材している最中、突如カウントダウンの瞬間ははじまった。合唱される「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」、そして0の瞬間には怒号のような人々の叫び声が町中に響き渡った。
交通規制中の道路に飛び出す人も多く、まさに、ストリートそのものがライブハウスやクラブのフロアに様変わり。携帯できるスピーカーをもったり、車から爆音を流している人も多く、それらが混じり合い、もの凄い騒音とともに、2016年は迎えられていた。
取材によると、年々渋谷の交通規制のノウハウが警察にもたまっているらしく、より速やかに安全を確保できるようになってきているらしい。
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