長寿大国日本、日本人は何歳まで生きたいと考えているのか

画像はリリースより

　日本人の平均寿命は男性80.5歳、女性86.8歳と世界トップクラスの長さを誇ります。あなたは何歳まで生きたいですか？そんな現代の日本人が自分の寿命についてどう考えているのか、株式会社オウチーノは20代から50代の男女863人を対象にアンケートを実施しました。

　何歳まで生きたいか尋ねたところ、「80代」が最も多く26.3％。その理由としては、「平均寿命だから」という声が多く聞かれました。次いで「70代」が18.8％、「60代」が8.5％、「50代以下」が7.8％と続きます。90歳を超えるまで長生きしたい人は少数派のようです。

　配偶者より長生きしたいかという質問では、22％が「長生きしたい」、29.8％が「配偶者より早く寿命を迎えたい」と回答。最も多かったのは「配偶者と同じタイミングで寿命を迎えたい」で、48.2％と半数近い結果に。ただし、男女別では結果に差が表れました。

　「配偶者より長生きしたい」と答えた人は、男性が14.4％だったのに対し女性は28.1％。倍近い差があります。この男女差はどのような理由から表れたのでしょうか。調査リリースでは、男性は「妻がいないと生活に困る」人が多く、女性は「夫がいない生活も楽しみたい」人が多いのではないかと分析しています。

　寿命を迎えるまでに必ずしたいことを3つ挙げてもらったところ、全年代で「旅行」が最も多く、20代から30代の若い層では「結婚」「出産」「孫を見る」などが続きました。40代から50代は「子どもの自立を見届ける」「孫を見る」「身辺整理」などでした。

　誰もが必ず迎える寿命。残りの人生を考えた時、思い出の場所をもう一度訪れたい、子どもの自立を見届けたい、残される者のために身辺整理をしたいと、多くの人が考えるようです。いつか訪れるその時を穏やかに迎えるために、準備しておくのも悪くないかもしれません。（林　渉和子）

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